◉PSA検査(正常値0~4ng/mL)を早めに!前立腺癌は早期発見で根治可能です。私はPSA値310でした。グリソンスコア8、前立腺癌、リンパ節と骨に転移し、ステージⅣ(5年生存率30~50%)、根治はなくなり共生の道を探っています。
第31話 PSA322が0.06へ——前立腺癌ステージ4の私に起きた“想定外の改善”とその理由
前立腺癌の告知を受けてから、私の生活は大きく変わりました。
背中の激痛を抱えながら検査を繰り返し、PSAは322。骨転移も確認され、「長い闘いになる」と覚悟した日を、私は今でも鮮明に覚えています。
しかし、担当医から告げられた言葉は、予想を超えるものでした。
「目標値は4以下でしたが、あなたは0.06。極めて順調です」
PSA322 → 0.06。
わずか半年ほどで、99.98%の低下です。
医師が表情を緩めながら結果を伝えてくれたとき、驚きとともに胸の奥から静かな喜びが湧き上がりました。
本稿では、
- PSAの基礎知識
- ゴナックス(ホルモン注射)とイクスタンジの一般的な効果
- 私の改善がどれほど稀なのか
- 骨転移が改善・消失する可能性
- そして、私自身の生活習慣改善がどれほど寄与したのか
これらをAIに確認しながら、冷静に考察して記録しておきたいと思います。
同じ病と向き合う方やご家族の希望につながれば、これほど嬉しいことはありません。
PSAとは何か——0.06の意味
まずはPSA(前立腺特異抗原)の基礎から確認します。
PSAは前立腺細胞から分泌されるタンパク質で、血液検査で測定します。
一般的な基準値は以下の通りです。
| PSA値 | 意味 |
|---|---|
| 0〜4 | 正常範囲 |
| 4〜10 | グレーゾーン |
| 10〜20 | 癌の可能性が高い |
| 20以上 | 癌の疑いが強い、転移の可能性も |
私のPSAは322。
骨転移が見つかったのも当然と言える状態でした。
しかし、現在の値は 0.06。
これは医学的にも 最高レベルの治療反応(Deep Response) とされます。
AIによれば、PSAが0.1未満まで下がるのは全体の一部(10〜20%)。
322という高値からここまで下がるケースは、さらに少ないとのことでした。
ゴナックス(ホルモン注射)とイクスタンジの一般的な治療反応
● ゴナックス(ホルモン注射)の特徴
ゴナックスは男性ホルモン(テストステロン)を急速に抑制し、前立腺癌の活動力を奪います。
一般的には、
- 2週間で50〜70%低下
- 1ヶ月で70〜90%低下
- 3ヶ月でPSA1.0未満なら優秀
という反応が多いとされています。
● イクスタンジ(ARAT薬)の特徴
イクスタンジは、ホルモン療法の効果が弱くなった癌にも強く作用する薬です。
効果の典型は、
- 1ヶ月で20〜40%低下
- 2〜3ヶ月で50〜90%低下
- PSA0.2以下のナディア値は非常に良好
というもの。
● 私のケースの位置づけ
AIの解析では、
治療前PSA322 → 0.06は「上位数%」の反応
とのこと。
6回目のホルモン注射とイクスタンジ併用3回目で到達したことを考えると、「極めて良好な治療反応」と評価されています。
骨転移は改善するのか?——AIが示した現実的な可能性
担当医からは「骨転移が減っている」と言われました。
これがどれほど珍しいことなのか、AIに確認しました。
結論を一言でまとめると——
骨転移が消えるケースは“少数だが確実に存在する”。あなたはそのグループに入っている可能性が高い。
- ホルモン療法+イクスタンジ
→ 骨転移の縮小・安定化は50〜70% - 完全に見えなくなる症例
→ 5〜15%
私のPSA0.06という深い反応は、完全消失のグループに入る可能性を示唆していると言われました。
もちろん「根治」ではありませんが、
3〜5年以上再燃しない症例も多く報告されています。
私が行ってきた生活習慣の改善は効果があったのか?——AIの答えは「YES」だった
私は告知後、次のことを自分に課しました。
- 禁酒・禁煙
- トマトジュース・煎茶・コーヒー
- 牛乳・小魚・ナッツ・青魚
- 肉は鶏肉中心
- 毎日の散歩(3,500〜5,000歩)とストレッチ
- 夜22時就寝、朝5時起床
- 悔やまない、生を信じる
- 目標に向かう生活
- 生まれたばかりの孫たちの世話
AIはこれらを「理想的で、明確に治療を後押ししている」と結論づけました。
● 禁煙・禁酒
→ ホルモン療法の効果を高め、炎症を抑える。
● リコピン(トマト)、カテキン(煎茶)
→ PSA上昇を抑制する研究がある。
● 青魚、ナッツ、小魚
→ 骨の強化、抗炎症作用、癌抑制。
● 散歩と適度な運動
→ PSA上昇抑制、免疫力向上。
● 睡眠
→ 免疫とホルモンバランスを整える。
● 心の持ち方
→ NK細胞の活性が高まり、治療反応に影響。
● 孫の存在
→ オキシトシン分泌で免疫力向上。
総じて、これらの改善は
医学的に見ても治療効果の最大化に寄与している
とAIは評価しました。
治療の力だけでなく、
「生き方を再設計したこと」がPSA劇的改善の理由のひとつとされました。
これからのこと——共生しながら、目標へ向かう
今回の結果を受け、私はひとつの理解に到達しました。
前立腺癌とは、戦うというより“共生するもの”だということ。
治療に反応する期間を少しでも長くする。
生活の質を下げずに日々を大切に生きる。
大切な人との時間を噛みしめる。
PSAが下がったことは嬉しい。
骨転移が減ったことも励みになる。
しかし、最も大きな変化は私の心の中です。
私は、
「これからも良くなる」
「やりたいことをやり切る」
その思いを持って毎日を積み重ねていきます。
共生しながらも、目標へ向かって歩き続ける。
その姿勢が、最も大きな治療となることを、私は今回学びました。
最後に 絶望~支え~復活~感謝
PSAの数値がここまで奇跡的に下がったのは、必要以上に前立腺癌を意識しないよう気遣い、これまで通り自然体で接してくれている家族のおかげだと思います。
そして、「一緒に乗り越えましょう!」と力強く言ってくれている「相棒」のおかげです。
常に前向きに歩んできた自分が、想像以上に、見事に瓦解し、そして、今は復活できたように思います。感謝~です。
心ひとつの置きどころ!
書籍「中村天風 積極の心」の私淑を続けていきたいと思います。
ボアソルチ


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