◉PSA検査(正常値0~4ng/mL)を早めに!前立腺癌は早期発見で根治可能です。私はPSA値310でした。グリソンスコア8、前立腺癌、リンパ節と骨に転移し、ステージⅣ(5年生存率30~50%)、根治はなくなり共生の道を探っています。
第19話:共生 転移を知り、それでも歩き始める日
RI検査の結果が出た。
MRI検査では骨転移は見られなかったが、より詳しいRI検査で骨への転移が確認された。
これで、背中の激痛の原因が前立腺がんの骨転移によるものだとはっきりした。
現在、ホルモン注射(ゴナックス)を受けたことで背中の痛みが治まっていることにも説明がつく。
これで、前立腺がんに加え、リンパ節と骨への転移があることが確定した。
グリソンスコアは「8」。転移の強いタイプであることもわかっている。
状態は深刻だ。
前立腺内にがんがとどまっていれば摘出手術という選択肢があったが、転移がある場合はそれはできない。
治療はホルモン注射から始まり、進行を抑えながら「共生」の道を歩むしかない。
やがてホルモン注射が効かなくなれば、次の治療へと進むことになる。
医師の言葉――
『5年生存率は30〜50%』
その響きは、とても重く、大きい。
“Xデー”が定まった感覚だ。
最大でも、5年。
その現実が、今日、明らかになった。
だからこそ――もう、歩き始めるしかない。
複雑な思いとともに。
今日、三人の娘たちから千羽鶴と「治療頑張って」と書かれた写真入りのメッセージ立てをもらった。
ありがたい。
「ありがとう! しっかり、しぶとく治療を頑張る💪」と伝えた。
背中の激痛から1ヶ月。やっと原因が明確になった。
先日、1回目のホルモン注射を受けた。
今後はホルモン注射、抗がん剤治療へと進んでいくことになるだろう。
――これは、「終わりへの始まりの日」である。
書籍『マインドフルネス』に私淑しながら。
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