比較言語学が説き明かす『日本の始まりはシュメール』

書評

『日本の古代縄文文明がスメル人、エジプ
ト人、バビロニア人によってつくられたこ
とがわかってきたのです。』

これは本書『日本の始まりはシュメール』
(坂井洋一)に記されている言葉です。

この言葉に強く惹かれ、
私の「せきがくの旅」は始まりました。

本書は、比較言語学の詳しい解説により、
日本のはじまりはシュメールであったこと
を教えてくれます。

シュメール人は、スメル人ともいいます。

他にも気になることがいくつもあります。

例えば、

・歴代天皇の名前はすべてスメル語で
読み解ける。

・神武天皇、崇神すじん天皇、垂仁すいにん天皇も
スメル王家から連綿と続く王家の
子孫である。

・出雲は「I ZUMO=数詞暗喩すうしあんゆ5・祈る
(スメル語)

・出雲日御碕沖で発見された海底神殿跡に
古代エジプト文字が刻まれている。

・第14代天皇・仲哀ちゅうあい天皇の皇后
神功じんぐう皇后)こそが、卑弥呼であった。

等々、続きはのちほど。

日本の歴史は縄文時代から始まるイメージ
が強いと思います。

しかし、それ以前がとても気になります。

日本人のルーツは?

なぜ、アフリカでホモ・サピエンスが
出現したのか?

なぜ、ユーラシア、アメリカ大陸に
移動したのか?

本当に人類の発祥の地はアフリカだけなの
か、まだ発見されていないだけでは?


私の本当に個人的な考察ですが、
プルームテクトニクスからすると、
もう一ヶ所あると考えています。


本書は、私の考察テーマの前半、
日本人のルーツ関連について、
大変詳しく記されています。

古代史は、本当に面白いですね。

知れば、知るほど、どんどん
興味と疑問が増えていきます。

私はいつもこの古代史の魅力を教えて
もらった楚々の人に感謝をしています。

では、本書の目次から紹介して
いきたいと思います。

・日本の超古代に興味を持った著者に
引き寄せの法則が働いた

・世界最古の文明発祥の地と日本が
ペトログラフや地名や方言でつなが
っていた

・スメルと兄弟文明だったエジプトと
ユダヤ人の真実について

・日本人にとってインダス文明=インド
とのかかわりはめちゃめちゃ深いものが
あります!

・動物トーテム、神々の数詞暗喩、エン
ペラーコードが解き明かす古代の中国・
朝鮮・日本の謎

・おすすめスポット!日本の神社&イヤ
シロチは古代史の宝庫

・もうひとつの歴史「ホツマツタエ」が
伝えるユキキのミチとは?

・古代への探究の旅は続く

スポンサーリンク

本書で学んだ素敵な言葉

『日本語は世界の孤立語といわれています
が、世界のすべての言葉の祖語の直系で、
しかも、それは宇宙からもたらされたもの
かもしれない。』

(本書「第2章」より)

スポンサーリンク

隠された古代の再現実験に挑む著者の考え方

『日本語が最も似ているのは、実は今から
五千年から六千年も昔の世界の文明発祥の
地といわれるメソポタミア地方のシュメー
ル語や古代エジプト文明の言葉。』

これは本書「プロローグ」に記されている
著者の言葉です。

実に興味を惹く考察といえます。

早々に、私の考察テーマのひとつ、
「日本人のルーツは?」に対して
本書は解を与えてくれました。

さらに、著者は以下のように考察を続けて
いきます。

『日本では、人間としてりっぱに生きた人
を神として祀る習慣があることがわかりま
した。つまり、日本で神話として語られて
いることは、実話なのであり、歴史であっ
たのです。』

そう考えると、古事記や日本書紀の見方、
考え方が大きく変わってきます。

ホツマツタエにもシュメール語が含まれて
いる、歴代天皇の名前はすべてシュメール
語で読み解ける等々、本書を読み進めてい
くと、これまで知らなかったことに、次々
と触れることになります。

どこまでが史実で、どこからが考察なのか
という視点で考えながら一枚一枚ページを
捲ると楽しみが増していきます。

例えば、

シュメールの正式な発音が「スメル」で、
天皇の別名「スメラミコト」は、
「スメルの王」を表わすこと、等々。

では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
箇所を引用しておきます。

本書に綴られた考え方を知り、自分は
どう考え、どう行動に活すのかを、
ぜひ、考えてみて頂ければと思います。

【引用5選】

❶シュメールの主な神さまの系譜

神名(数詞暗喩すうしあんゆ

天神アン(60)
→知恵と水の神エンキ(40)
→火山女神ニンフルサグ(5)

↓風神エンリル(50)

↓月神ナンナル(30)
→金星女神イナンナ(15)

↓日神ウツ(20)

❷古代の天皇で五十という数字が本名に含
まれている方が2人いらっしゃるのです。

10代崇神天皇と11代垂仁天皇です。

世界の文明のはじまりがシュメールなの
で、これらの天皇さまたちはシュメール
から連綿と続く世界の王家の中で、風神
エンリル系統の方たちだとわかります。

❸富士山という名詞の由来も火山女神
ニンフルサグでした。

頭の女神というニンを省略します。

HUR SAG→HUR KAG(SK転訛)→
HU KUJ(福慈ふじ)→HU JI

❹出雲文化圏の開拓者はスサノオだけでは
ないということです。

出雲に海外からやってきた開拓者たちは
何人かいたと思われます。

動物トーテムという視点から見てみると、
あきらかに出雲には竜蛇族系統と牛族
の系統が見てとれるからです。

❺周由来の方たちがスサノオファミリーと
して神話で語られていて、インド由来の方
たちがいわゆる天孫族として日本神話で語
られていることがわかりました。

それらの方たちが喧嘩したり、仲良くした
りを繰り返しながら、「和」の文化をはぐ
くんでいった。

それが日本文化を形作ってきました。
宗教も含めてあらゆるものを受け入れる
奥深さ。それが日本にはあります。

もとがひとつであることをどこかで
つかんでいるからでしょう。

スポンサーリンク

本書に私淑して私が思うこと

・日本人は、なぜ一神教ではなく、
多神教なのか?


・日本人は、なぜ根本的には、争いを
このまない民族なのか?

・人類の発祥の地はアフリカだけなのか?
なぜ、食料も気候も良く、住む環境の良い
地を離れて、東を目指したのか?

・日本人のルーツは?

・人類は、なぜ突然心を持ち、
その心の思いを伝える唯一の手段
といえる言葉を得たのか?

私は、いつの頃からか、こうした疑問を
持つようになりました。

そして、少しづつ考察を進めていく中で
いろいろなことがわかってきました。

比較言語学から古代史を研究する本書は
とてもユニークで、かつ興味深い内容が
豊富です。

私の疑問の多くを解決してくれました。
古代史に興味のある方には、ぜひ一読され
ることをお勧めします。

とても楽しい時間を過ごせると思います。

私は、縄文時代より以前について、とても
興味があります。そして、特に気になって
いるテーマが3つあります。

1つ目は、日本人のルーツ。

2つ目は、生命発祥の地は、本当に
アフリカだけなのか?

3つ目は、人の心とそれを表わす言葉が
どのようにして生じたのか?

1つ目のテーマは、本書「日本の始まりは
シュメール」
により、かなり理解が深まり
ました。

比較言語学が紐解く歴史は、本当に面白い
です。なかでもエンペラーコードの解説は
とても興味を惹きます。

本書を読んで感じたことは、日本人の持つ
奥ゆかしさ、人を思う心の尊さです。

争いごとの絶えない人類、それは、そう
せざるをえない理由があってのこと。

日本人も歴史の中で、戦いを扇動した
一部のものにより、戦争は繰り返されて
きました。

しかし、本質的には日本人は、争いを
好まない民族であるように思います。

それは、なぜか?

多くの民族がいろいろな経験と思いをもっ
て日本に辿り着き先住の人々と接触する。

戦うことだけではなく、共存の道を選び、
勇気と知恵で、融和を遂げてきたように
思います。

先住の人々も、もとは「日本列島」に
辿り着いた人々です。

もとはひとつの民族であったことを人類と
して理解していたからこそ共存という理想
の状況を作り出せたように思うのです。

現実は痛ましい戦いがあったと思います。
戦争のない時期が少ないのも現実だと
思います。

しかし、日本人の心の中には、
奥ゆかしさと人を思う心があるのです。

それは、きっと日本国という固有の環境
があったからだと思います。

残り2つのテーマは、別の書籍で私淑中
ですが、なかなか先は長そうです。

もう少し論考が深まれば、ブログでご紹介
したいと思います。

スポンサーリンク

まとめ(「日本人のルーツ」)

『超古代、4大宗教ができる前の時代、
世界はひとつでした。そして、共通の言語
を話していました。

そして、その言語は、現代の言語で言えば
日本語にきわめて似ているのです。』

これは、本書「プロローグ」に記されて
いる著者の言葉です。

古代のペトログリフに刻まれた碑文が、
メソポタミアのシュメール語やエジプト
のヒエログリフ、あるいは、セム語族の
文字であった、等々。

本書は、今まで知らなかった事実を連綿
と伝えてくれます。

縄文時代以前は、神話の世界であり、
深く学ぶことがない今の教育制度。

その理由と経緯はあるにしても、
決してあるべき姿とはいえません。

本書を含め多くの書籍や論文等を通して
もっともっと多くの人に、史実として
「日本人のルーツ」に興味をもって
欲しいと願っています。

古代史の真実を知らないのは、
本当にもったいないことです。

古代史は面白く、考察を深め検証する
ことは、とても楽しいです。

まずは、本書を手に取り、心を通じ
合える仲間と共に、語り合って頂け
ればと願っています。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

コメント

タイトルとURLをコピーしました