新ビジネスのアイデアを生む『発想力』養成講座

書評

『発想力とは、ユニークでかつ実行可能な
アイデアです。

これは、本書『「発想力」養成講座』
(小宮一慶)の「はじめに」に記された
言葉です。

実に、明快な表現である。

この言葉を知ることで、発想力を鍛える為
のエネルギーを与えられたような思いにな
ったことを思い出します。

そして、幾ときか経過した今、
改めてゆっくりと読み直してみたいと
思える「私淑の書」の1つです。

著者がなぜ、発想力を重視しているのか、
その意味合いを含めて、ゆっくりと
読み進めて頂きたい!

そのように思っています。
では、良い「せきがくの旅」を!

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本書で学んだ素敵な言葉

発想は、志のあるところに生まれる

(本書「12章」(小宮一慶)より)

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新ビジネスのアイデアを求めているあなたへ

『なぜ、あの人は、次々そんなに
 思いつくのか?!』

本書表紙に大きな文字で記された
この言葉。

目にした瞬間、中身を確認することもなく
レジに向かっていたことを思い出します。

当時私は、システム開発のプロジェクトを
マネージメントする立場にありました。

問題解決能力を高めるために、
「論理的思考」を私淑し、実践の中で、
自分流の解決手法に創り上げました。

その後、プロジェクトマネージャーの
任を終え、独立して新たな事業を生み
出さねばならぬ状況に置かれました。

「発想力」を鍛える必要が生じたのです。

しかし、その方法がわからず、
ただただ、藻掻いていたように思います。

そこで、私の「問題解決の原点」である
書店に向かったのです。

書籍との出会いは、ある意味、
運命的であると感じています。

そして、私淑、あるいは、親炙の域に
達することができるかどうかは、
「志」の強さによると思います。

その思いが強ければ、良き書籍に出会う
ことができ、教えを得て、自ら考え、
行動に移すことができる。

そのように思っています。

新しいビジネスのアイデアを発想する必要
のある方に、ぜひ一読をお勧めしたいのが
本書「発想力養成講座」です。

発想力は、訓練によって強化できることを
示してくれています。

ある言葉によって、考え方を少し変えて
みると、新たな発想が浮かんできます。

さっそく、本書のページを捲ることから
始めて頂ければと思います。

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「新ビジネス」を生み出すアイデアに関する著者の考え

『成功するアイデアを生む力が発想力
なのです。』

著者は、多くの企業に対してコンサルを
行った実践経験からこう記しています。

机上論ではなく、実務経験から得た言葉
故に、説得力があり、自然に受け入れる
ことができます。

さらに、次ぎに示す補足をしています。

『他の人が思いつかないようなアイデアを
思いつき、そしてそれを実際のアウトプッ
トに変えていく力が発想力なのです。』

『もっといえば、単なるアイデアではなく
他者と違うユニークさを持ち、さらには、
実行可能な具体性をもつものを本書では
「発想力」と定義しています。』

実にわかりやすい。

では、この発想力を身に付けるには
どうすれば良いのか?

本書に示された著者の考え方と具体的な
事例を読み進める中で、発想力について
の本質を少しづつ理解できるようになり
ました。

著者は、私が長きに渡り悩み続けた発想力
の身に付け方の考え方を示してくれたよう
に思います。

あとは、本書で得た考え方をもとにして
私自身にとってもっと相応しい発想力の
強化方法を形にすることができました。

ぜひ、本書を一読し、自分にあった方法で
発想力を高めて頂ければと思います。

では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
箇所を引用しておきます。

本書に綴られた考え方を知り、自分は
どう考え、どう行動に活すのかを、
ぜひ、考えてみて頂ければと思います。

【引用5選】

❶「発想力」とは、オリジナルのある発想
ができ、それを論理的思考力で実行可能な
ものに落とし込み、さらにつくり上げてし
まう力のことです。

❷実行可能性の高い発想ができるかどうか
は、それを論理的に他者に説明し、さらに
は、実行可能な道筋を論理的に頭に描いて
いるかどうか、にかかっているのです。

❸「発想」はあくまで仮説であり、これを
検証したり実行可能な形にしていくには、
思考力が、実践していくには実行力が必要

❹「発想力」には心の余裕も必要で、知ら
ない道を行くというのは、チャレンジする
ということとともに、心の余裕を常に持っ
ているということにもつながってきます。

❺松下幸之助さんは、人が成功するために
ひとつだけ資質が必要だとしたら、それは
素直さだとおっしゃいました。

心をきれいに開いていると、いろんなもの
が入ってきます。そして、心をきれいに開
いていると、ストレートにそれが出ていき
ます。

素直でないと、頭の中が煩わしいことに占
拠されてしまうのかもしれません。

素直になるためには常に反省が必要です。
自分が素直でいるかどうかを反省すること
で、素直な自分に近づいていける、と私は
思っています。

これも、自分を高めるための習慣です。

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本書「発想力養成講座」に私淑して私が思うこと

『発想は、具体的な目標(到達点)、
更には、目的(=志)のあるところに
生れる』

本書の言葉に出会えて本当に良かった、
心からそう感じています。

それまでは、本当に納得のいく発想を
生み出すことができず、苦しい日々を
送っていました。

朝の時間、ほかのことに影響されない
時間帯と環境を用意して、考える。

また、気分転換に散策をしてみる。

ゆっくりと温泉に浸ってみる。

等々、いろいろな方法を試してみては
思い通りにならず、悩んでいました。

「発想」ということの難しさに、
つくづく悩まされました。

そして、本書に出会ったのです。

「発想」は、環境ではなく、考え方で
生れてくることを知りました。

目の前が直線的に鮮やかに明るく照らされ
心がみるみるうちに軽やかになっていった
ことを今でもはっきりと覚えています。

そこに導いてくれたのが、冒頭に記した
著者のこの言葉でした。

『発想は、具体的な目標(到達点)、
更には、目的(=志)のあるところに
生れる』

多くの人にこの言葉を知ってもらいたい、
そう思い、本ブログを書いています。

この言葉をじっくりと考えながら、
読み上げてみてください。

きっと、願う発想が、次々と
湧き上がってくることと思います。

発想の波が打ち寄せてくる、
実に、うれしいですね!

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まとめ(「発想力」)

今回は『発想力 養成講座』(小宮一慶)
についてお伝えしました。

『発見力はインプット。発想力はアウト
プット。発想力も論理的思考力と同じく
鍛えられる。』

本書の表紙に、こう書かれていました。

新たな事業を始めたからには、自分で、
自分の発想で進めていきたい。

しかし、なかなか心から納得できる
発想が生まれてこない。

私と同様、こうした経験を持たれている
方は、多いのではないでしょうか?

考え方ひとつで、発想は生まれる。
目標を定めることで、発想は生まれる。

このことを示した先人の偉大さに、
ただただ感謝です。

私は、全国の工務店を対象とした研修事業
を営んでいますが、提案先の経営者と接点
を持つことに苦慮しています。

しかし、4要件を備える経営者と、毎月
5人面談をして契約率60%を達成する
という目標を定めました。

するとバックキャスティングで、それを
実現する為の発想(方法)がどんどん
浮かんできました。

対象と期日を明確にすることで、密度と
鮮度の良い、安定した集客の発想が生ま
れてきたのです。

これは、本書を読み進める中で、私の中で
浮かんできた解決策です。

新たな発想をテーマに日々戦っている方
には、ぜひ、本書を手に取り、ご自身に
とって最も相応しい解決方法を読み取っ
て頂きたい、そのように願っています。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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