自分らしい生き方を諭してくれた『中村天風に学ぶ絶対積極の言葉』

書評

20年前、もう最後であろう人生の岐路に
立った時、自分の生き方は「一点突破」
にあると諭してくれた言葉群。

それが、本書
『中村天風に学ぶ絶対積極の言葉』
(清水榮一)
でした。

3週間の入院を告げられた日、
その足で書店に向いました。

そこで、長編小説、例えばカラマーゾフの
兄弟等の購入をイメージしていました。

しかし、手にしたのは本書。

「中村天風」という名、そして、
「心ひとつの置きどころ」という言葉が
胸に刺さったのです。

本書は、目に見えぬ大きな力で、
前に向かって生きるエネルギー
を与えてくれる。

「心ひとつの置きどころ」を心で唱え
1つひとつ考えを重ねていくことで、
向かうべき方向を掴むことができる。

と、そのように思うのです。

本書には、中村天風氏が死を賭して
体験したカリアッパ師の教えを忠実
に伝えている故の説得力があります。

今後の人生の向かい方に悩んだ私は、
「一転突破」で生きると決めました。

その後創出した事業は、全てこの指針に
従って進めています。

では、実際に本書が示してくれる
『こころひとつの置きどころ』の効果を
体感していきましょう!

因みにカラマーゾフの兄弟は、退院から
5年後に読破することになりました。
この話は、別の機会に。

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人生の岐路で前に向かう勇気を与えてくれた言葉

『色々あるのが人生だ。よいか、何事も
心ひとつの置きどころだ』
(中村天風)

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向かうべき先が薄らぎ迷いの些中にある方へ

✅予期せぬ問題が生じ、このままでは、
今進めていることを断念せねばならない

✅心身ともに疲労も限界点に達している

高い目標を掲げ挑む時ほど、こうした状況
に陥るものです。

絶体絶命!
もう、解決の手だてが浮かばない。

しかし、こんなとき

たった1つの言葉で心が救われ、
何故か前向きに考えれるようになり、
解決の糸口を掴めることがあります。

「人のこころ」とは不思議なものです。

私にとっては、その「1つの言葉」が、
『こころひとつの置きどころ』でした。


こころをどんと置く、よき方向に、
少しづつ視界が開けてゆきます。

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明日はきっと良くなる!と著者が唱える絶対積極の言葉

『幸せというのはね、自分が幸せと思わ
なきゃあ、幸せは来ないんだよ』

この1行から本書は始まります。

そして、心身統一による生命の人生哲学を
説く中村天風氏が、厳しいながらも目に
優しい表情を見せながら語ると続きます。

極度に追い詰めらると、人は何を思い、
何に縋り、何を失うのか。

そこで朽ち果てる者、なにかを得て
蘇る者、そこに一定の法則はない。


ただ言えることは、
「こころが思うようになっていく」

中村天風氏の絶対積極の言葉の1つです。

心の態度が積極的になると、
心の力が不可能を可能にする。

経験から発しられた説得力のある
確かな言葉です。

以下に、特に心に残った言葉を
引用しておきます。

【引用5選】

❶尊く生きるとは他人の喜びをわが喜びと
する生き方だ。そこに人間の尊厳がある。
使命の完遂とは人の世に役立つ自己の完成
を目指すことだ。

❷運命は自分の命を自分が運ぶこと。
だから、あくまでも自分が
運命の主人である。

❸笑顔をしてごらん。
本当に可笑しくなるまで。
すると一番美しい顔がそこにある。

❹創造とは、過去の経験知識の解体
と結合による。


心に夢の絵を描けばいつもみずみず
しい好奇心が泉のように沸いてくる。

このとき、心は真剣に集中すること
ができるのだ。

❺心の働きが思考となる。そして、
思考の表現が言葉である。

人は誰でも自分の言葉に責任を持た
なければならない。

心の姿は見えなくても、その人の
言葉によって、その人の心は白日
の下にさらされるのだ。

以上は、中村天風氏がカリアッパ師から託
され、日本の多くの人々を幸福に導いた言
葉の一部です。

次に、私が本書で得た気付きと考え、更に
その後の人生において受けた影響について
お伝えします。

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私が「中村天風」に学んだ心の持ち方と行動力

人生の折り返しの歳を迎えた頃、本書
『中村天風に学ぶ絶対積極的な言葉』
(清水榮一)に出会いました。

人は、人生の折り返し地点に来るまで
は、
いかに生きるかを考えて生きる。

折り返し地点を過ぎると、どう死に
行くかを考えて生きていく。

この言葉は、私にとってとても
ショッキングでした。

自分が死ぬことなど全く頭になく、
ただひたすら何かに向かって生きて
いたというのが正直なところです。

ところが、「死」という言葉を
意識すると、しかも、
いかに死に行くか、です。


人生の貴重さを思い知りました。

いい時期に本書に出会いました。

『こころひとつの置きどころ』
この言葉に何度も救われました。

プロジェクトマネージャーの職から
営業職に移り、如何に売上を伸ばす
かで悩んだ時期があります。

追い込まれて、悩みに悩み、胃潰瘍まで。
(5つありましたが、1つは瘡蓋で自力で
治っていると医師から慰められもして)

しかし、『こころひとつの置きどころ』と
唱え心に変化が起きると、都度なんとか

解決の道が拓ける。

その繰り返しの中で、『一転突破』
自分の生き方(方針)として相応しい
ことに気付くこともできました。

(その具体的な考え方は、
問題解決の思考術」の著者である
飯久保廣嗣氏に教えを受けました。)

自分にしかできない特別なもの、
それはいったいなんなのか、
と突き詰めて考えていく。

心の置き所を変えると、視野が広がる。

辛い時の気持ちの切り替えは勿論、
新しいものを生み出す創造の場面でも


『こころひとつの置きどころ』
必ず前に導いてくれます。

その後経営に携わり、最終的には
独立して現在に至りますが、
この方針は今も変わっていません。

そして、残された人生においても
きっと一番の心の支えとなって
くれることと思っています。

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まとめ(こころの向きが変われば明るい未来が見えてくる)

今回は『中村天風に学ぶ絶対積極の言葉』
(清水榮一)についてお伝えしました。

人生、実にいろいろなことがあります。

大きな目標に向かって勇気をもって挑戦
することは非常に良いことです。

しかし、目標が大きい故に困難を伴う
こともあります。

所詮は人間、悲しいこともあります。
解決策に悩むこともあります。

そんな時に、
『こころひとつの置きどころ』と唱えて
にっこりと笑みを浮かべてみる。

心が軽くなり、周りが明るくなる。
解決に向けて、また歩き出すことができる。

言葉は、こころを動かします。

多くの書籍に私淑し、多くの人と語りあう
そんな人生がとても素敵だと思うのです。

その中の1冊に、本書をお勧めします。

ボアソルチ

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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