【癌克服奮闘記17】死を見つめる!心の揺らぎを越えて 血尿

健康人生研究

◉PSA検査(正常値0~4ng/mL)を早めに!前立腺癌は早期発見で根治可能です。私はPSA値310でした。グリソンスコア8、前立腺癌、リンパ節と骨に転移し、ステージⅣ(5年生存率30~50%)、根治はなくなり共生の道を探っています。

第17話:血尿 死を意識した朝、血に染まる現実

便器が赤く染まった。
人生で初めて、血尿を目にした瞬間だった。

長田氏の著書にある癌治療の年表によると、彼は血尿を確認してから4年半後に「余命半年」の宣告を受けたという。
そのとき彼は「急に恐怖を感じた」と記していた。

私もまた、まったく同じ気持ちに襲われた。
——やはり、自分は死ぬのだろうか。

その思いは、身体の隅々にまで静かに、しかし確実に染み渡っていった。

意志とは関係なく、癌は確実に進行していく。
それが、現実なのだ。
残酷であり、容赦もない。
そして、その怖さも、時間とともに静かに膨らんでいく。

けれど、これもまた「世の流れ」なのだろう。

これまで見えなかった到達点が、少しだけ輪郭を持って見えてきた。
それは「死」かもしれないが、今はそれ以上でも、それ以下でもない。

ただ、真摯に受け止めて、今日を生きるしかない。

ひとつ、希望があるとすれば、
それは、前立腺癌の悪性度を示す「グリソンスコア」だ。

スコアは2〜10で評価され、数値が高いほど悪性度が高いとされる。
長田氏は「8」だったと記されている。
私のスコアがいくつなのか——
それは、明日の診察で明らかになる。

恐れと希望の間で揺れながら、今はただ、その結果を待ちたい。

書籍「天命(五木寛之)」に私淑をしながら。

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