【癌克服奮闘記23】死を見つめる!心の揺らぎを越えて 死と自感

健康人生研究

◉PSA検査(正常値0~4ng/mL)を早めに!前立腺癌は早期発見で根治可能です。私はPSA値310でした。グリソンスコア8、前立腺癌、リンパ節と骨に転移し、ステージⅣ(5年生存率30~50%)、根治はなくなり共生の道を探っています。

第23話:死と自感 余命を告げられてなお、学びと旅を求める心

余命を告げられて、最初に思ったことは「学び直したい」ということだった。

明日すぐに死ぬわけではない。だが、それがいつなのかはわからない。ならば、許される限りの時間を捻出し、学び直したい。そして、新しいことも学びたい。

余命の告知を受け、鬱になる人もいるという。
絶望の淵に立ち、自ら命を絶つ人もいるという。

しかし、私はいずれでもない。今のところは平静を保てている。周囲からはどう見られているかわからないが、少なくとも自分の意識はそうだ。

ノートを広げ、かつて好きだった数学の問題を解き始めた。そういえば、大学入試の共通一次試験の数学は、2問しか間違えなかったことを思い出す。

宇宙の本も読み始めた。ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション、マルチバース…。好奇心は尽きることがない。

そして、暇を見つけては「世界の必読書150(伝説の名ガイドブック)」のページを捲っている。トルストイ、ドストエフスキー、トーマス・マン、アーネスト・ヘミングウェイ…。そこから『魔の山』と『海流のなかの島々』の再読を始めている。

まだまだ、活字を追う体力と気力はある。

だからこそ、残された時間は『せきがくの旅』を書き続けていきたい。
さらに、40年前に4年間過ごした道東をもう一度旅したい。

知床五湖をバイクで巡っていたとき、偶然見つけたエメラルドグリーンの湖。ナビのない時代だったため、再び訪れることはできなかった。
阿寒湖、摩周湖、サロマ湖、流氷のオホーツク海…。あのころの思い出が鮮やかに蘇る。

残りの時間を、どう生きるかを考えたい。
その前に、ブログと「集客ゲート」を完成させ、資金をつくることから始めなければならない。

書籍「言葉の箱」に私淑しながら。

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