豊かな人生に導く心読の書『自助論』

書評

『天は自ら助くる者を助く』

サミュエル・スマイルズ著書『自助論』
は、これまで幾度も読み返してきました。

本書1章の1行目にあるこの言葉は、
幾つになっても、強く心に響きます。

成し遂げるために、「心の置き所」を
教えてくれます。

自助の精神、忍耐、意思と活力、時間の
知恵、すばらしい出会い等々、目次から
の期待を裏切りません。

私は、幾度も、幾度も読み返しながら、
今進むべき先を、都度しっかりと、
見定めることができました。

私にとって本書は、心読(心で深く読む)
の書のひとつです。

もし、まだ『自助論』を手にしていない
のでしたら、ぜひ、どうぞ!
人生の輝きが増していきます!

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本書で学んだ素敵な言葉

正直は、いつでも最良の策。
誠実さと正直な心が成功に繋がる。

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自分の夢を実現すべく奮闘中のあなたへ

生涯を賭けて目指すべき目標(到達点)、
定まっていますか?

早い段階で定まる人、時間のかかる人、
生涯求め続ける人、等々、
それは、人それぞれだと思います。

定まっている人は、見ていてわかります。
目の輝き、言葉の勢いが、明らかに
違っています。

1つの目標を達成した先では、さらに
向かうべき新たな目標が見えてきます。

人生とは、「目標を追い続ける旅」
といえるのかもしれません。

目標を定め、達成するために必要なもの、
それが、「自助の精神」だと思います。

本書「自助論」の1章には、こう記され
ています。

『自助の精神は、人間が真の成長を遂げる
ための礎である。人生は、自分の手でしか
開けない』

目標が定まる事、そして、その目標を達成
できることは、とても幸せなことです。

そのために「自助」はかかせないものだと
思います。

本書は、物心共に豊かな人生を生きた人々
の自己実現の方法を教えてくれます。

ぜひ、参考にして頂き、勤勉に働き、自分
の運命を自らの手で切り拓いていって頂き
たいと願っています。

本テーマに関連する私の書
「心の安定を求めて『禅が教えるビジネス
思考法』
もお勧めします。

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『自助』の必要性を唱える著者の考え

『自助の精神は、人間が真の成長を遂げる
ためのいしずえである』

『自分で自分を助けようとする精神こそ、
その人間をいつまでも励まし元気づける』

本書1章に、こう記されています。

いかがでしょうか?

この言葉について、どんなふうに感じ
ましたか?

私は、この言葉が強く心に響きました。

「自らが自らとしっかり向き合うことが、
問題解決の源泉となる」と心から、そう
思えてきました。

著者の言葉は、更に次のように続きます。

『人は自らの力で自己を発展させ、自分
の置かれた状況を改善していくだろう』

著者は、達成感にあふれた人生を生きた
人々の自己実現法の実例やセオリーを
紹介してくれています。

ぜひ、その1つひとつに触れて、ご自身
の考えと行動のさらなる発展に役立てて
頂ければと思います。

では、本書でぜひ紹介した著者の教えを
少し引用しておきたいと思います。

【引用5選】

❶人生は、自分の手でしか開けない

人間は、読書ではなく労働によって自己を
完成させる。つまり、人間を向上させるの
は文学ではなく生活であり、学問ではなく
行動であり、そして伝記ではなくその人の
人間性なのである。

自分の幸福や成功については、あくまでも
自分自身が責任を持たねばならない。

どんなに立派で賢い人間でも、確かに他人
から大きな恩恵を受けている。だが、本来
の姿からいえば、われわれは自らが自らに
対して最良の援助者にならなければいけな
いのである。

自分の使命に燃えて生きる

どんな分野であれ、成功に必要なのは秀で
た才能ではなく決意だ。あくまで精一杯努
力しようとする意志の力だ。この意味で、
活力とは人間の性格の中心をなす力であり
つまるところ人間それ自身であるともいえ
よう。

❸頭脳と心・体の効率のよい鍛え方

最良の教育とは、人が自分自身に与える教
育である。学校教育は、真の教育のほんの
手始めにすぎず、精神を鍛え勉強の習慣を
つけるという意味でのみ価値がある。

他人から押し付けられた教育は、自分で熱
心に努力して得たものほど身につかない。
自らの汗と涙で勝ち取った知識だけが、
完全に自分の所有物となるのだ。

❹人生の師・人生の友・人生の書

人格教育の成否は、誰を模範にするかに
よって決まる。われわれの人格は、周囲
の人間の性格や態度、習慣、意見などに
よって、無意識のうちに形づくられる。

良い規則も役には立つが、良い模範には
はるかに及ばない。良い模範の中には、
実際の行動を通した教え、生きた教えが
含まれているからだ。

❺人格は一生通用する最高の宝

立派な人格、それは人生の最も気高い宝で
ある。人格はそれ自体がすぐれた身分であ
り、世間の信用を勝ち取れる財産だ。
社会的な地位がどうであれ、立派な人格者
はそれだけで尊敬を受ける。

真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自ら
の品性に重きを置く。しかも、他人に見え
る品性より、自分にしか見えない品性を大
切にする。

それは、心の中の鏡に自分が正しく映える
ことを望んでいるからだ。

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「豊かな人生」を送るために大事にしている私の考えと行動

「人生を賭けて成し遂げたいこと」

今、私には、1つあります。

「成し遂げたい」と思えることに気付けた
ことは、本当に幸せだと感じています。

実現するための方法をいつも考えている、
そして、実現するために、いつもなにかの
行動を少しづつ行っている。

そうした毎日が、とても楽しいのです。

「成し遂げたいこと」に気付き、実現の為
に日々努力できているのは本書『自助論』
に出会えたことが大きく影響しています。

本書『訳者の言葉』で竹内均氏は、次の
言葉を記されています。

『自助とは、勤勉に働いて、自分で自分の
運命を切り拓くことである。』

『自助』の考え方は、私にとって、
挑み続けるエネルギーの源です。

私の考え、思いをまとめるとすると、
次のようになります。

「人生を賭けて成し遂げたい」と思える
目標に気づけたとき、人生が楽しくなる。

目は輝き、言葉に勢いが出始める。

そして、目標を達成するために、
「本気の顔つき」に変わってゆく。

目標が高いほど困難は大きくなりますが、
達成感の大きさは、それに比例して増して
いきます。

ここまで多くの私淑と親炙を繰り返して、
今やっと、目標達成に向けてのプロセス、
そのど真ん中に立つことができました。

本書『自助論』は、ここまで導いてくれた
感謝の一冊です。

目標を見つけること、そして、達成するこ
とは、大変な道程です。

自らを信じて、極限まで自ら努力をする。
これは、絶対に必要なことです。

しかし、大事なことは、それだけでは、
目標の達成はできないということです。

周りの人たちの心からの協力が得られる
かどうかにかかっています。

自ら努力して直向きに頑張っている姿が
あれば、理解されると思います。

そのために、『自助』が大事なのだと
思っています。

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まとめ(自助論)

今回は、『自助論』(サミュエル・スマイ
ルズ)についてお伝えしました。

竹内均氏は、次のように語っています。

『本書が読まれ続けているのには、理由が
ある。自分の夢を叶えてくれる歴史的名著
に学べ。』

『自己実現とは、自分の好きなことをやっ
て、十分に食うことができ、のみならず、
その結果が他人によって高く評価される
ことである。そして、その方法としては、

勤勉・正直・感謝以外にはないというのが
私の結論である。』

私は、本書で紹介をされてる豊かな人生を
生きた人々のエピソートを知って、本当に
大きな勇気をもらいました。

「成功している人には、理由がある」と
いうことを書物を通してですが、実感
できました。

『自助論』に心から感謝をしています。

まずは、大きな夢を抱くことです。
そして、夢を目標化して、実現に向けて
只管ひたすら、努力を続ける。

そうすれば、目標を1つづつ達成でき、
夢は叶うことと思います。

天は自ら助くる者を助く。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 
代表取締役 大高英則

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