生き方の大原則『向上心』

書評

『言葉は意志を伝え、未来を輝き照らす』

これは、本書『向上心』(S.スマイルズ)
を読み進めるとともに、少しづつ私の
心の深奥で形になってきたものです。

S.スマイルズといえば、自助論が有名
ですが、本書もまた世界的な名著です。

言葉の存在意義、そして、心を表わす
この唯一の手段である言葉の力を深く
知りたくて、私の「せきがくの旅」が
始まりました。

「言葉は、人を創る」と、
そのように思うのです。

本書は、6つの章で構成されています。
じっくりと、ご自身の体験を振り返り
ながら読み進めて頂ければと思います。

・自分を大きく育てる
・個性を磨く
・自分を生かす働き方
・見識を高める
・良い人間関係をつくる
・人を動かす

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本書で学んだ素敵な言葉

言葉は、永久にこの世に残る唯一の存在である。
(ハズリットの言葉)

(本書「第4章」より)

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徳の世界を開花させた著者の考え方

『たゆみない勤勉と努力を傾け尽くす
ことが成功の大道である。』

そのための書として、本書『向上心』に
まさるものはないと言っても過言では
ない。

これは本書「訳者解説」に記されている
訳者竹内均氏の言葉です。

実に得心の行く言葉です。

訳者は、著者S.スマイルズによればと
いう書き出しで、以下のように紹介を
しています。

『人が自分を完成させるためには、
自ら務めるより他に方法はない。』

『まずは、自分が自助の精神に目覚め、
実行しなければならない。』

『人間一生の大事業は、毎日の平凡な生活
の中にあって絶えず自己修養し、忍耐強く
誠実な心を持って働くことにより達成され
るのである。』

本書を読み終えて感じたのは「自己修養」
という言葉の重み、重要性です。

読み進めるに従い、しっかりと心に刻まれ
ていく、そして、素直にそう感じることが
できたのです。

では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
箇所を引用しておきます。

本書に綴られた考え方を知り、自分は
どう考え、どう行動に活すのか、
ぜひ、考えてみて頂ければと思います。

【引用5選】

❶心の強い者とは、きびしく自分を鍛えな
がら、考え方や話す言葉、あるいは行動を
常にコントロールしている人を言う。

❷結局、世間はいかなる時にどのようにし
て沈黙を守るべきかをわきまえている賢者
のまわりに集まり、支持するようになる。

❸才能は力であり機転は特殊技術である。
才能は何をなすべきかを知り、機転は、
如何になすべきかを知る。

❹正しいことを正しい方法で実行するのは
機嫌のよい飾り気のない態度で、深い思い
やりを見せるのを忘れさえしなければいい
のだ。

❺自分の力を試し、自分の頭で考え、自分
の意見を発表すべきなのだ。自分自身の考
えを練り上げて、自分だけの信念を築かな
ければならない。

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本書に私淑して私が思うこと

本書に私淑して、とても心深くに
折り重なるsentenceがありました。

少し長くなりますが、以下に記します。

『ロマンと現実が正しく溶け合っていれば
現実は好ましい実際的な目標に向かって
でこぼこ道を歩み、ロマンのほうは美しい
夢や深い信念を与えて、その道中の疲れを
まぎらわせようとする。』

ロマンと現実が正しく溶け合っていれば
という表現が、繰り返しになりますが、
とてもいいのです。

目指す先とそこに向かっている現実の
その進み具合のかげんが良い、という
ことの意味表現が、私の肌感覚に合う
のです。

残された時間はそう多くはないのですが
目指す先にどうしても辿り着きたい、
その行きつく先の景色を見たい、

その思いひとつで、現在邁進中です。

今の私の心境は、著者の記す次の言葉に
同調できるのです。

『現実をしっかりと踏まえつつ、
ロマンに生きる』

また、次の一歩を踏み出すのに、
勇気を貰える気がします。

他にも本書には、人生を生きる上での
大原則、希望と勇気を与えてくれる源
なる箴言満載です。

人生を賭けて挑むべき先が定まったなら、
その瞬間から私淑すべき知恵の書といえ
ます。

お勧めです!

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まとめ(「真意」)

『真意はいつか必ず姿を現す。』

人生において、ぜひ心に留め置きたい
言葉の一つとして、私の「言葉の箱」
にしまうことにしました。

人生、まさにいろいろあります。
人の思いは様々、その伝わり方も。

自分の感情も本能につられ、
また理性に導かれ、揺れ動きます。

心が向かうべき先、信じる生き方に
迷いを感じたら、そのまま歩むまず、
峠の茶屋で一服、

「自分の今のこころの弱さ」をあらわにし
次の一歩の踏み出し方を、その向き先を
本書に委ねてみても良い

と、そう思うのです。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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