創造に関する問題解決手法を学べる著書『いかにして問題をとくか』

書評

「過去に解決事例がなく、全く新しい視点
で問題を解決しなければならない!」

こうした経験はありませんか?
あるいは、そうした状況になった場合、
解決の手法を持っていますか?

本書『いかにして問題をとくか』
(ポリア)
は新たな創造に道筋を
つけてくれました。

問題の本質の捉え方、そして、これは最も
大事なことですが、問題が解けなかった時
の実践的対処の仕方が示されていました。

「未知のものを定める条件の一部を残し、
他をすてよ!」

これが解決手法として、実に新鮮でした。

数日間頭を離れなかった過去に経験のない
大きな問題が、その時をきっかけにアバラ
ンチのごとく瓦解していったのです。

詳しい内容は、のちほどお伝えします。

本書は、スタンフォード大学の有名な数学
者ポリア教授の著書です。

数学、物理学、自然科学等の関係者だけで
はなく、新しい創造の仕事に携わっている
方々に大変参考になる内容です。

特に新たな挑戦を始め、問題の解決に苦慮
されている方は、ぜひ時間を作って読み進
めてみて下さい。

きっと、解決の道が拓けてくることと思い
ます。私が、そうであったように!

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斬新な問題解決手法で発想の転換に導いてくれた言葉

第1に問題を理解しなければならない。
未知のものは何か、与えられているものは
何か、条件は何か。

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過去に経験のない大きな問題を抱え苦慮されている方へ

事業に携わる期間が長くなると、一人で
難題を抱える機会も増えてきます。

✅こんな大きな問題を抱えたことがない
✅どう解決して良いのか見当がつかない
✅時間に限りがあり追い詰められている

こうした経験、お持ちかと思います。

あるいは、今そうした問題に取り組んでい
らっしゃる方もあるかと思います。

目標が大きいほどその問題(現実との差)
は大きくなり、解決が難しくなります。

しかし、その問題が解決し目標を手にでき
たときの達成感、喜びはとても大きなもの
です。

問題の本質を理解し、正しい方法と考え方
で向き合えば、多くの難題は解決できると
実感しています。

そのためには、素直な心で、問題解決手法
を学ぶ努力も必要です。

本書を辿っていくと、著者ポリア氏が、
新しい心の創造をテーマにした問題解決の
指導をされていることが伝わってきます。

では、発想の転換に導いてくれる『いかに
して問題をとくか』
を一緒に読み解いてい
きましょう。

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著者が目指した新しい心の創造、そのための問題解決手法

「第一に問題を理解しなければならない。
未知のものは何か、与えられているものは
何か、条件は何か。」

この文章からポリア氏の『いかに問題をと
くか』は始まります。

では、最初に、4つの区分に分けられた
問題解決手法を紹介します。

今抱えている問題に照らし合わせて、考
えながら、丁寧に読み進めて頂ければ、
きっと解決への手がかりが見えてくる
ことでしょう。

●第1に問題を理解しなければならない。

未知のものは何か、与えられているもの
(データ)は何か、条件はなにか。
条件は未知のものを定めるのに十分か。

●第2に与えられたもの(データ)と未知
のものとの関連を見つけ、解決に向けた計
画をたてなければならない。

似た問題で既に解いた問題がここにある。
それを使うことができないか。その結果を
使うことはできないか。その方法を使うこ
とができないか。

与えられた問題が解けなかったならば、
条件の一部を残し、他をすてよ。

未知のもの若しくはデータ、あるいは
その両方を変えることができるか。

そうして、新しい未知のものと、新しい
データがもっと互いに近くなるように
できないか。

●第3に計画を実行せよ。

解答の計画を実行する時に、各段階を検討
せよ。

●第4に得られた答えを検討せよ。

結果を試すことができるか。結果を違った
仕方で導くことができるか。

いかがでしたでしょうか?

私には、「新しい未知のもの」という表現
問題が解けなかったときの解決手段
とても新鮮に感じました。

では、私が実際に本書で得た解決手法を
どのように理解し、どんな結論に至ったの
かについてお伝えします。

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斬新な問題解決手法を駆使して到達した私の結論

過去に経験のない全く新しいものを創造
(開発)しなければならいという難題も
正しい「思考技術」で考えていけば、
やがて解決の道は見えてくる。

そのように思っています。

「思考技術」は、当初「思考指針」
「合理的思考」で成り立つと考えて
いました。

前者は、「方法序説」(デカルト)、後者
は、「問題解決の思考術」(飯久保廣嗣
に私淑し習得しました。

過去に類似の問題を経験している場合は
良いのですが、そうではない創造の分野
においては、新たに「思考の本質」を学
ぶ必要があるという思いに至りました。

「いかにして問題をとくか」(ポリア)
その不足部分を補ってくれたのです。

「未知のもの(わからないこと)」と
「与えられているもの(わかっている
こと」を切り分けて考える。

与えられた条件の一部を残し、他を捨て
てみると、どの程度まで未知のものが定
まり、どの範囲で変わりうるか。

ここが大変重要な考え方になります。

このことが理解できた瞬間に、望んで
いた新しい創造物(新商品)を手にで
きたのです。

私が現在、「限られた時間と情報」
の中で、そう時間をかけずに、

問題解決のシナリオを描けるのは、
「思考技術」(=「思考の本質」+
「思考指針」+「合理的思考」
)を習得
できたからです。

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まとめ:新たな視野が解決の道を拓く

今回は、『いかにして問題をとくか』
(ポリア)
についてお伝えしました。

問題解決は、非常に困難な仕事です。

しかし、その困難が大きければ大きいほど
解決できた時の達成感も大きいものです。

そこには、大きな成長が待っています。

思考技術(思考の本質、思考指針、合理的
思考)
を身に着け、より大きな目標に向か
って挑んで頂ければと願っています。

まずは、本書『いかにして問題をとくか』
(ポリア)
をじっくりと読み込んで頂く
ことをお勧めします。

きっと、著者ポリアが描いた
「新しい心の創造」に、
心が動かされることと思います。

ボアソルチ

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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