『日本人の矜持を取り戻すために、
そして、確かな未来を切り拓くために、
私のすべてを捧げることを誓う!』
本書『美しく、強く、成長する国へ』
(高市早苗)を手にし、表紙の裏のこの
言葉を目にした瞬間、高市早苗議員への
興味が強烈に深まりました。
私が物事を決断し、断行する際に、
心の深奥で意識する2つの言葉が
含まれていました。
それは、『矜持』と『切り拓く』です。
高市早苗議員の政治信念を知り、理解
したいと心から思うようになりました。
「美しく、強く、成長する国へ」は、
とても心を打つ、良いタイトルです。
副題の「私の日本経済強靭化計画」も、
大変興味を引きます。
『強靭化』も良いですね。
この言葉は、私のコンサル事業においても
好んで使っています。
目次をみてみましょう。
最初に、「サナエノミクス」の提案という
文字が目に飛び込んできます。
「改革」から「投資」へのキーワード、
期待が増幅されていきます。
次に、危機管理投資と成長投資。
アフターコロナを見据えての政策です。
そして、経済安全保障の強化。
とにかく、今の危険な中国の実態をあかし
その対策について考えが連綿と続きます。
更に、サイバーセキュリティーの強化に
ついて、最も重要な対策を含めて記され
ています。
最後に、新しい日本国憲法の制定について
ふれています。
高市早苗議員は、第二次岸田内閣において
経済安全保障担当大臣として入閣が決まり
ました。(2022.08.10)
今後の政治活動に期待したいと思います。
ぜひ、本書を手にして、高市早苗議員の
政治思想を共有して頂くことを願ってい
ます。
本書で学んだ素敵な言葉
日本は必ず「強靭な経済」を実現できる。
私は、日本と日本人の底力を信じている。
政治の進む方向に疑問と不安を感じている方々へ
新型コロナウィルス感染症、気候変動、
ウクライナ戦争、中国の台湾進攻等々、
不安材料が重なる状況が続いています。
今、この国を正しい方向に進めることが
できる政治家は何人いるのでしょうか?
非常に厳しい状況です。
高市早苗議員はその中に合って、力強い
リーダーとして期待できる数少ない人材
の一人といえます。
その理由は、高市早苗議員の次の言葉に
現れています。
「私は、日本人が大切にしている価値を
再興するとともに、あらゆるリスクを最小
化する為に先見性をもって迅速に対策を
講じ、絶え間なくイノベーションが起きる
環境作りを実行することによって多くの
課題は克服できると確信している。」
実に、頼もしい!
応援したくなります!
本書にある高市早苗議員の「日本経済強靭
化計画」について、その政策構想を個々に
検証して頂くことを願っています。
『危機管理&成長』投資を軸に政策を進める著者の考え
本書「第1章」は、次の言葉から始まり
ます。
「私は、国の究極の使命は、国民の皆様の
生命と財産を守り抜くこと、領土・領海・
領空・資源を守り抜くこと、国家の主権と
名誉を守り抜くことだと考えています。」
さらに、こう続きます。
「国がその使命を果たす上で必要なことは
トップが先見性をもって、リスクの最小化
と全世代の安心感創出に必要な法制度整備
を断行することである。」
「また、それと共に大胆な危機管理投資
と成長投資を行うことである。」
実に現実的で、将来リスクを考慮した良い
政策です。私は高市早苗議員の政策を支持
しています。
では、本書でぜひ紹介したい政策を
少し引用しておきたいと思います。
ぜひ、この一連の政策を読み込んで、高市
早苗議員が考える政策を知り、その実現の
可能性を検証してみて頂きたいのです。
【引用3選】
❶危機管理投資と成長投資
「危機管理投資」とは、自然災害や疾病、
サイバー攻撃や機微技術流出を含む経済
安全保障上の課題、テロ、国防上の脅威
など様々なリスクの最小化に資する研究
の強化、人材育成、安全と安心を担保で
きる製品・サービスの開発や社会実装、
重要物資の調達などに資する財政出動や
税制措置を行うことだ。
「成長投資」とは、日本に強みのある
技術分野を更に強化し、新分野も含めて
研究成果の有効活用と国際競争力の強化
に向けた戦略的支援を行うことだ。
「危機管理投資」も「成長投資」も雇用を
生み、個人や企業の所得を増やし、消費者
マインド改善させ、製品・サービスの輸出
も見込めることから、結果的には税収増を
目指すものだ。
❷経済安全保障の強化
日本経済を強靭化する為には、先端技術・
機微技術・戦略物資の流出を阻止する
ことなど経済安全保障の強化が不可欠だ。
第1に、「国家安全保障・投資法の制定」
が必要だ。
第2に、「経済安全保障包括法」の制定も
必要だ。
❸サイバーセキュリティ―の強化
年々サイバー攻撃が巧妙化していく中で、
政府が為すべきことは多々ある。
第1に、政府も企業もサイバーセキュリテ
ィ対策にかかる費用や時間をやむを得ない
コストと捉えるのではなく、成長に向けた
投資へと発想を大転換すべきである。
第2に、テレワークが急速に普及する中で
1人の不注意が職場全体のネットワークを
危険に晒し、取引先にまでウィルス感染を
広げてしまうリスクも顕在化していること
から、中小企業のセキュリティ対策強化を
現状よりも使い勝手の良い税制、高度セキ
ュリティ人材の派遣、政府関係機関が提供
中のサイバー演習の参加費軽減などによっ
て、強力に支援するべきだ。
成長投資に期待する私の考えと行動
私は、高市早苗議員の成長投資に関する
政策を支持します。
特に基礎研究の分野への投資が必要だと
考えています。
本書の第2章にある創薬力の強化は喫緊
の課題といえます。
また、情報通信機器の省電力化研究の分野
も重要です。
本書で指摘されているように、AI、デー
タセンター、スーパーコンピューターの
消費電力の増加はかなり危機感を持って
対策を協議する必要があるといえます。
産業用ロボットの分野にも力を入れていく
ことに賛成です。高齢者の介護の分野や、
人が介入できない自然の中での資源開発等
期待できる分野はいろいろと考えられます。
その他量子力学の分野等、ダイナミックに
成長投資の政策を進めて頂きたいと思って
います。
しかし、1つだけ賛成できない分野があり
ます。
それは、原子力発電の分野です。
脱炭素やエネルギー問題の解決には、原発
が欠かせないという考えを根拠とした政策
が進められています。
このことに関しては、経済成長を前提とし
た対策ではなく、もっと多面的な根拠を元
に解決策を検討する必要があると考えてい
ます。
例えば、「脱成長コミュニズム」です。
輸出企業を支援し、その法人税とそこに
投資する投資家の所得税を税収の基盤と
する財務省の考え方を一新する必要があ
ります。
『人新世の資本論(斎藤幸平)』を読ん
で、「脱成長コミュニズム」を前提に、
脱成長とエネルギー問題を考える必要が
あると強く思っています。
高市早苗議員には、このことをぜひ考慮
に入れて、「日本経済強靭化計画」を進
めて頂きたいと願っています。
本テーマに関連する私の書評
「脱成長コミュニズムで脱炭素&エネルギ
ー問題を解決する『人新世の資本論』」
もお勧めです。
まとめ(成長投資)
今回は、『美しく、強く、成長する国へ』
(高市早苗)についてお伝えしました。
『日本経済強靭化計画』(サナエノミクス
)は、とてもよく考えられた政策集であり
大いに期待できると感じています。
『成長投資』に重きを置いていることで、
複雑化した政治課題を総合的に解決できる
ように感じます。
『リスクの省力化』という考え方も非常に
良いです。
多くの方に本書を手にして頂き、高市早苗
議員の時代を拓く政策を検証してみて頂き
たいのです。
そして、しっかりと支援をして頂きたいと
強く願っています。
この国の未来を切り拓くために!
ボアソルチ。
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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