『ジョブズは、アップル再生の新キャンペーン
を始めた。Think different(発想を変え
よう)だ。今までとは違った斬新なこと
を考え、あっと言わせる。』
本書『スティーブ・ジョブズ神の交渉力』
を読み終えた際に強い印象を覚えた言葉が
3つありました。
その一つが、この「Think different」
です。
「発想を変える!」
大きな問題を抱える際、あるいは、次の
一段高いステージに挑む際に、とても
頼もしい羅針盤となる言葉です。
しかも、スティーブ・ジョブズが語る言葉
ですので、圧倒的な説得力があります。
あとの2つは、「独創的」と「リベンジ」
です。
同じ「物創り」を営む身としては、
とても勇気づけられます。
詳しくは、後の章でお伝えします。
人生の中で、「大きな交渉」を行うべき時
が、幾度かあると思います。
そうした時に、私が大事にしているのは、
「信念」と「発想の転換」です。
心の基軸をより確かなものにするために、
そして、大きく飛躍するために、多くの
私淑と親炙を重ね、行動に結びつけて
きました。
本書は、その中の一冊です。
ぜひ、人生の岐路に立った際には、
選択すべき方向と正しい手段を見出す為に
手元に置かれることをお勧めします。
繰り返し考えた後には、決断し、行動に
移さねばなりません。
実践の為の勇気を与えてくれる、
私にとっては、大変貴重な一冊です。
本書で学んだ素敵な言葉
『道を開く武器は交渉力である。』
運がよい人だけが成功を手にするのでは
ない。ピンチを乗り越えようとする強い
意志を持つものが道を切り拓く。
ジョブズはその典型であり、
道を開く武器は、交渉力であった。
Think different それは、逆境を克服する際に力となる言葉
人生の道程はとても長く、良い時があり、
また、悪い時もある。
後者の際には、力強くよき方向へ
転換させる逞しさが求められる。
しかし、それは、想定以上に厳しい。
そんな時に、道を拓いてくれる
言葉があります。
それが、ジョブズが示す
「Think different(発想を変えよう)」
です。
私はこの言葉により、幾たびか訪れた苦難
の時期を乗り越えることができました。
言葉というのは、不思議なものです。
その意味を心の奥に納め、目を閉じて
静かに考えを深めていく。
すると、解決に向けたいくつかの方策が
浮き沈みするようになる。
絶妙のタイミングで、その中のひとつを
手に取ると、よき方向に事が進むことに。
言葉は、本来の自分を取り戻してくれる。
そのように思うのです。
もし、思わぬ方向に進んでしまい、
苦慮することがあれば、
静かにこの「Think different」と
向き合ってみることをお勧めします。
発想を変えるジョブズの考え方
『人を惹きつける強力な求心力』
本書「まえがき」の最初には、
スティーブ・ジョブスが「神」と称される
理由の一つがこう記されています。
的確にジョブズを表した言葉です。
さらに、2つの特徴が続きます。
『人からないものさえ、引き出す独創性』
『人を情け容赦なく圧殺する君臨性』
実にジョブズらしさを伝える言葉です。
そして、著者は次の言葉で結んでいます。
ジョブズ最大の特徴は、「交渉の現場」
に舞い降りると、天才的という表現では
及びもつかないすさまじさを発揮する。
それは、ジョブスが力強く発する
「Think different(発想を変えよう)」
が根底にあるからだと思います。
私は、この言葉を意識することで、
幾度も新たな取り組みのヒントを
得てきました。
本書を読み進めていくことで、
「Think different(発想を変えよう)」
の効果を体感して頂けると思います。
では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
断章を数点引用しておきます。
【引用5選】
❶プレゼンテーションの肝は、シンクロ
(同調化)である。
聞き手のうなずき方を見て話しの緩急を
決め、熱意を込める時の早口に気を付け
る。常に明瞭性を意識するのだ。
心を掴むプレゼンができるようになる。
❷限界を感じたとき「プロの知恵」が
始まる。
「ノー」は受け取らない。
「できない言いわけ」を聞く耳はない。
そういうジョブズの思考回路が、シリコン
バレーでは、すごいものを生み出す力とな
る。
❸独創は「とことん」から生まれる。
大衆が絶賛する商品とは、大衆がまったく
気づかなかった楽しみを提供する独創的な
ものだ。
目の前に見える需要を追うのではなく、
「自分たちが需要をつくる」ことが、
これからより強く求められる。
❹失敗と思わなければ、決定的失敗
ではない。
負けが込んでいるときは、戦いの土俵から
降りることも現実的な選択だと、世間では
教える。傷口を広げないために「賢明な
判断だ」と表現し、まわりも納得する。
だが、「あきらめない」という凡人にとっ
ては賢明と思えない判断にも勝機はある。
最後の最後まで土俵から降りない時、突然
道が開ける。ジョブズもピクサーとネクス
ト社での「暗黒の10年間」の戦いで
それを証明してくれた。
❺「必要なら」働け、「可能なら」
ではなく。
海賊になろう!
週90時間、喜んで働こう!
並みの人間なら避けて通りたい難問であれ
ばあるほど、解決するまで、それこそぶっ
続けで仕事をしてしまう。
なぜか?
優秀で自信があるからだ。
「ジョブズ」の言葉には、ハッとする感動がある
『ピンチを乗り越えようとする強い意志を
持つものが道を切り拓く。』
『ジョブズはその典型であり、道を拓く
武器は交渉力であった。』
それは、例えば、以下のジョブズの言葉に
あらわれています。
『妥当な案より不当な案で交渉を動かせ』
『限界を感じた時プロの知恵が始まる。』
本書を読み終えて感じることは、
ジョブズの「言葉の力」です。
明らかに無理と思われるスケジュールで
あっても、ジョブズの言葉により、
多くの人々が動き、結果を出す。
「現実になど自分の決意の邪魔は
させない」というジョブズの強い
意志を感じます。
ジョブズの「生きざま」を実に上手く
言い表しています。
『どこにもない、世界を変えるようなもの
を、ごく短い期間で作り上げる。』
こうした目標で部下を奮い立たせ、長時間
労働に駆り立てる。
ジョブズの強みは、この一点にあると
言えます。
こうしたジョブズの言葉に、
私は素直に感動します。
一方、心の中には、
もう一人の私(自分)がいます。
私は、「結果が全て」とするジョブズとは
少々異なった価値観で生きています。
「結果以上に人を大事にしたい!」
「成果を誰と分かち合いたいのか?」
これが私の根底にある思いです。
無理をして結果をだしても、それを
達成した先で、喜びを分かち合える
そうした人がいなければ、意味がない。
そう、私は思うのです。
しかし、現実は、猛烈に働いて、最大限に
取り組んでしまう私(自分)がいます。
「Think different(発想を変えよう)」
この言葉を常に意識しながら
まとめ(「Think different」)
今回は、『神の交渉力』(スティーブ・
ジョブズ)について、お伝えしました。
ジョブズの突出した「神の交渉力」は、
「Think different(発想を変えよう)」
が根底にあるが故に成り立っている。
と、そのように思うのです。
まずは、自分が発想を大きく広げ、
まだ誰も見ていない素敵な未来の姿を
イメージする。
そして、素早くぎゅっと掴み取り、
凄腕の技術スタッフに熱く語る。
形にできるのは、超優秀な技術スタッフ
です。ジョブズは、技術部門の人々を
上手に目的に向かわせます。
大きな目標であればあるほど、人の力を
信じて、圧倒的な熱量で実現に向けて
行動する必要があります。
考えてばかりでは目標は達成できません。
一日の中で、必ずなにかの行動を起こし
ましょう!正しい姿で!
そのために、ぜひ、本書を手元に置き、
強い気持ちで、一つひとつ実行に移して
いきましょう。
ボアソルチ。
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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