『量子真空の中に、ゼロ・ポイント・フィ
ールドと呼ばれる場があり、過去・現在・
未来が波動として記録されている』
これは、本書『運気を磨く』(田坂広志)
の第二話で解説されている内容です。
実に、興味を引く言葉です。
工学博士である田坂広志氏が、量子物理学
の面から述べられた仮説です。
・ゼロ・ポイント・フィールド仮説とは?
・量子力学が説き明かす運気の正体とは?
・心の浄化の技法とは? 等々
人生の節目に立った時期に偶然手にした
本書、次々と気になることが、頭の中を
駆け巡っていくことに。
そして、無意識の世界の想念の謎と
それを解き明かした先にある
「人生の風景」(心の姿)を想い、
私の「せきがくの旅」は、静かに
始まりました。
本書は以下の章で構成されています。
・良い運気を引き寄せるただ一つの条件
・良い運気を引き寄せる心の五つの世界
・無意識のネガティブな想念の浄化法
・人生でのネガティブな体験の陽転法
・究極のポジティブな人生観の体得法
本書で学んだ素敵な言葉
我々の心の奥深くには、実は、我々自身の
想像を超えた「強さ」が眠っている。
本書「運気を磨く(第六話)」より
心の浄化の方法を知って力強く生きてほしい!
『どうすれば、我々は心の中をポジティブ
な想念で満たすことができるのか。』
これは、本書「序話」に記された著者の
言葉です。
この言葉は、多くの人にとって首肯できる
テーマだと思います。
勿論、私にとっても、人生を生きるうえで
常に考え続けていることです。
本書では、ネガティブな想念を消すこと
から始まり、ポジティブな想念に至る
過程が非常に詳しく、語られています。
そして、それは工学博士として科学的仮説
を基に展開されている為、私の中ではとて
も自然に理解を深めることができました。
『表面意識の世界で、どれほど強くポジテ
ィブな想念を持っても、無意識の世界は、
逆にネガティブな想念を持ってしまう。』
これは、本書「第三話」に記されている
著者の考えです。
よく、ポジティブな内容を紙に書いて、
日々声に出して読み上げると、願いが
叶うというような内容の書物がある。
しかし、それは、無意識の世界では、逆に
ネガティブな思いが生じて望ましくないと
いうのが著者の考えです。
『無意識の世界は、「双極的な性質」を
もっている』ということです。
そのことを著者は、次のように詳しく
述べています。
『表面意識の世界にプラスの想念=ポジテ
ィブな想念を強く引き出すと、実は、無意
識の世界にマイナスの想念=ネガティブな
想念が必ず発生する。』
それは、電気の世界に例えると理解しやす
いということです。
実に、得心の行く内容です。
では、どうすれば、心の中をネガティブな
想念をもたずに、ポジティブな想念で満た
すことができるのか。
各章を読み進めることで、科学的に理解が
深まっていきます。
心を浄化する方法を学ぶことで、ポジティ
ブな生き方ができるようになる。
なんとしても自分の思いを実現したいと
日々努力を続けているに方には、ぜひ、
手に取って頂きたい一冊です。
心の浄化を量子科学により追求する著者の考え方
『根本的な心の姿勢の転換によって、
無意識の世界から自然にネガティブ
な想念が消えていくという技法を
用いるべきなのである。』
これは、本書「終話」に記された著者
の言葉です。
根本的な心の姿勢の転換を行う為に、
本書では、三つの習慣、五つの解釈、
五つの覚悟が述べられている。
そして、最終的には、「絶対肯定」の思想
を体得するように導いている。
「真我」と呼ぶべき、「我々の本当の姿」
を示してくれる。
そのターニングポイントは、
「ゼロ・ポイント・フィールド」
(超時空的無意識)の世界である。
本書で示される「はじめて耳にする言葉」
も本書を読み進めることで自然に理解は
深まっていく。
そして、著者が繰り返し伝える
「無意識の世界」の重要性を咀嚼できて
いる自分に気づく。
さらに、明らかな成長を実感することに
なるのです。私がそうであったように。
では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
箇所を引用しておきます。
本書に綴られた考え方を知り、自分は
どう考え、どう行動に活すのかを、
ぜひ、考えてみて頂ければと思います。
【引用5選】
❶最先端の量子科学が説き明かす「運気」
の正体
量子真空の中に「ゼロ・ポイント・フィー
ルド」と呼ばれる場が存在し、その場に、
この宇宙の過去、現在、未来のすべての
出来事が、波動としてホログラム的な構造
で記録されているという仮説が、現在注目
されている。
❷究極のポジティブな人生観を体得して
いく技法(五つの覚悟)
・自分の人生は、大いなる何かに導かれて
いると信じる
・人生で起こること、すべて、深い意味が
あると考える
・人生における問題、すべて、自分に
原因がある、と引き受ける
・大いなる何かが、自分を育てようとして
いる、と受け止める
・逆境を越える叡智、すべて、与えられる
と思い定める
❸自分の人生は、大いなる何かに導かれて
いると信じる
我々の人生を導いている「大いなる何か」
とは、実は、我々の心の奥深くに存在する
深い叡智、最高の叡智を持った我々自身に
他ならない。
❹人生で起こることすべて、深い意味
がある。
我々は、いかなる逆境に直面しても、自分
の人生は、大いなる何かに導かれていると
いう覚悟に裏打ちされた「解釈力」を発揮
するならば、その逆境を人生で起こること
すべて、深い意味があると前向きに受け止
めることができる。
❺逆境を越える叡智はすべて与えられると
思い定める。
良い運気を引き寄せた結果、以下の不思議
なことが生じる。
・何かの勘が働く(直観)
・ふと未来を感じる(予感)
・上手く機会を掴む(好機)
・偶然の一致が起きる
(シンクロニシティ)
・なにかの意味を感じる
(コンステレーション)
本書に私淑して私が思うこと
『人生で起こること、すべて、深い意味が
ある』
これは、本書「第6話」において、
著者が語っている言葉です。
この言葉は、真我を探求する際、
絶対的に必要とされる考えであると
深く感じています。
また、本書で紹介されている「予感」に
ついては、特にこれまでの経験の中で
得心できることだと感じています。
ある一冊の本を偶然手にし、親炙に至る。
著者のオフィスを始めて訪ね、ふとその
高層ビルを見上げた際に感じたこと、
それは、それ以降、ここに何度も訪れる
ことになるという「予感」でした。
そして、それは、現実化し、3年間の
共同プロジェクトは開始されました。
こうした「ふと未来を感じること」が、
今振り返ってみると、実際にいくつか
あったことを思い出します。
そのときに、どう現実化していった
のかというと、迷いなく突き進む、
自らの「事業達成」のための情熱と
信念だったように思います。
プロジェクトの共同推進者(代表)に
よく言われた言葉を思い出します。
「大高さん、今日も熱いですね!」
自分でも目標を達成すべく、熱く語り
続けていたことを今でもしっかりと、
思い出すことができます。
本書に私淑し、
「心を浄化する三つの技法」を知り、
少しづつ、実践できているように
感じています。
ゼロ・ポイント・フィールドと繋がる
「超時空的無意識」の世界を信じ、
「真我」と呼ぶべき「我々の本当の姿」
を求め、心を磨き続けています。
この世に生を受けた以上、「ワクワク」
する人生を歩んでいきたいと、
そのように深く感じています。
「ワクワクの人生」、いい言葉です。
私の心に深く存在する人から得た
とても素敵な言葉です。
まとめ(「心の浄化」)
今回は、『運気を磨く』(田坂広志)』
についてお伝えしました。
この読み終えた本書を前にして、
習慣、解釈、覚悟という言葉を
辿り直しています。
『人生で起こること、すべて、
深い意味があると、考える。』
特にこの言葉は、
繰り返し、繰り返し、
今でも心の中で唱えるよう
になっています。
起きたことの事実を把握し、
その奥にある意味を深く考える。
そして、「真我」を信じて、
人生を拓いていく。
その先では、心の曇りを払い、人生の風景
(心の姿)を見ることができると信じる。
それは、「ゼロ・ポイント・フィールド」
を信じることから始まる。
そう信じて、今に至っています。
ぜひ、本書をお勧めしたいです。
人生を楽しく、歩んでいくために。
自分を信じることができれば、
ポジティブな環境に身を置き、
思いは、実現できるのです。
ボアソルチ。
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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