「政府が立ち上げたGX(グリーン・トラ
ンスフォーメーション)実行会議でも、
リプレース実現に向けてた道筋の具体化
に繋がるように、私たちの声を届けてい
きたい」(朝日新聞2022.8.5)
自民党の原発推進派でつくる議員連盟で
会長を務める稲田朋美自民党元政調会
長は、こうあいさつをしました。
政府・与党内で原発を新たにつくろうと
する動きが強まっています。
原発の新増設について、現状と課題解決
に向けた検討状況を追ってみました。
原発の新増設に関する検討状況
原発の新増設やリプレース(建て替え)の
情況を調べてみました。
(ポイント)
❶電力不足や脱炭素に伴い原発新増設検討
の動きがでている。
❷GX実行会議の初会合が開かれた。
❸原発推進派でつくる議連は、リプレース
項目の追加を求めている。
❹経産省は有識者会議で革新軽水炉の開発
を最優先に取り組むとした。
稲田朋美議連会長のリプレース必要論
稲田朋美議連会長のリプレース等について
の考え方を調べてみました。
最終処分に関しての問題意識は、あるよう
です。
❶2050年カーボンニュートラルや2030
年温室効果ガス46%削減(2013年比)
は、原子力発電ぬきで達成は難しい。
❷半導体業界は非常に電力を使う。
❸原子力は最新型のものにリプレースする
ことを明確にすべきである。
❹最終処分の問題は解決しておかなければ
ならない問題である。
原発に関する問題点
現在、原発が抱える問題を調べました。
現状では、対策が考慮されているとは
いえない状況です。
①原発事故が起きない保証はない
②原発関係者への被爆の可能性がある
③放射性廃棄物の処理問題が解決され
ていない
④原発稼働前だけではなく、稼働後の
コスト、被害が生じた場合の補償費用
等々、高額要素が多い
問題解決に向けての提言
稲田朋美議連会長を含めた原発推進派は、
エネルギー問題と脱炭素を優先し、原発
問題の解決に対処できていません。
この3つの問題を同時に解決できる対策
はないのでしょうか?
私は専門家ではありませんが、
解決策はあると考えます。
但し、解決の為の優先順位をコントロー
ルできることが条件となります。
❶原発問題の解決
❷脱炭素
❸エネルギー問題
輸出企業の工場を削減することで、❷と❸
の問題の多くは解消できると考えます。
ものづくりは良いことですが、
量ではなく、質を求める必要があります。
大事なことは、単純です、
「作りすぎない」ということです。
輸出企業からの法人税、輸出企業に投資を
する投資家からの所得税を主な税収とする
今の仕組みを変える必要があります。
その場合の雇用問題は、例えば、基礎研究
の分野、あるいは高齢者の雇用と介護支援
、若者の雇用と教育支援に関するサービス
事業を強化し、そこに働く場を移す取り組
みで対処する選択肢もあります。
まとめ(脱成長コミュニズム)
政府・与党や自民党の原発推進派でつくる
議員連盟では、原発を新たにつくる動きが
強まってきています。
しかし、現在原発が抱える問題を解消する
ための対策が講じられている状況ではあり
ません。
2050年カーボンニュートラルや2030年
温室効果ガス46%削減(2013年比)が、
原発をすすめる理由とされています。
政治の決断をするための根拠、優先順位
に問題があると言えます。
正しい方向に修正されることを強く願っ
ています。
解決策の1つとして、
『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)
『脱成長コミュニズム』を支持します。
ボアソルチ。
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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