「直観力」で相手の心に言葉を注ぐ!小林秀雄対話集『直観を磨くもの』

心の安らぎ

最も興味を文士ぶんし、小林秀雄。
間隙かんげきなく注がれる言葉の鋭さ、気付き、
奥深さ。味わいの休息は許されない。

真に手が切れるような美しい徴証ちょうしょう
その語り方に深く影響を受けました。
自ら語ることの喜びを知りました。

『直観を磨くもの』(小林秀雄)は、
創り上げることと、心への語り方の
2つを意識し続けさせてくれます。

多くのひとに知ってもらいたい
小林秀雄の言葉があります。

「相手の心に言葉の根が下りて、
育つような語り方」

「どうです? とても、いいでしょ!」
と、たくさんの人に紹介してきました。

この言葉からは、本当に多くのことを
想像できます。

本書で語られている直観力がなければ、
こうした語り方はできないのだろうと
思うのです。

では、一緒に「直観を磨くもの」
紐解いていきましょう!

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直観力が解決の源であることを教えてくれた言葉

出発点が間違っておったら、結果は駄目
です。直観力の発達した人は、いちばん
い出発点をパッと掴む。

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素早く適切な決断ができる術を知りたい方へ

✅今抱える問題を解決できそうな提案を
受けたが、なかなか決断ができない。

✅新たな仕組みづくりに挑んでいるが
成果がなく、継続すべきか迷っている。

提案をされると、過去の経験をもとに
頭の中でいろいろと心配事が巡り、
決断に時間がかかってしまう。

悩み、迷っているうちに次の問題が発生、
あるいは相談を持ち掛けられる状況に。

特に経営者に多いのではないでしょうか。

こうした場面においては、瞬間的に決断
できるような直観力を身につけたいもの
です。

本書の対談を通して、「直観を磨くもの」
について、じっくりと考えてみることを
お勧めしています。

直観力の力を知り、その直観力を身につけ
るためのヒントが語られています。

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直観力を養うコツについて語る湯川秀樹と小林秀雄

『直観を磨くもの(小林秀雄対話集)』
(小林秀雄)は、

直観を養う方法について小林秀雄が各界
の第一人者12人と語り合う内容です。

この中でとりあげたいのは、本書の白眉はくび
といえる量子力学で日本人初のノーベル
賞(物理学)を受賞した湯川秀樹です。

対話「人間の進歩について」は、特に
印象に残ります。

本章は、この1行から始まります。

******************************
直覚について

(小林)ぼくの仕事なぞは勿論言うに足ら
ぬものですが、成功するか失敗するか、
やってみなければわからん、そういう仕事
だけが面白くなった。

論理を辿たどるということ、分析するという
こと、あるいは説明する、そういう道を
どこまでも行って、その先にまともな
言葉表現の道が開けてくるということが
なかなか得心とくしんできなかったのです。
******************************

実に、小林秀雄らしい文致ぶんちがあります。
正直な思いが綴られています。

これを受けて湯川秀樹の少し長い、
語りが始まります。

数点、非常に興味深い箇所を引用します。

******************************
(湯川)理論物理学などをやっている者の
仕事は、表面的に見れば、何か説明したり
演繹したりしている仕事なんですがね。

大部分は失敗するのです。なぜ、失敗する
のかといえば、その出発点をどこに選ぶか
出発点が間違っておったら、演繹はいくら
正しくても、結果は駄目です。

この出発点はどこかということを嗅ぎつけ
るのは結局直覚しかない。

直覚力の発達した人はいちばんいい出発点
をパッとつかむ。

たとえば、アインシュタインが相対性原理
という出発点を1つつかむ。
******************************

理論物理学の成功の鍵は、出発点。
その出発点を見いだすためには、
直観力しかないと結論付けています。

では、この直観力を身に付けるには
どうすれば良いか?

湯川秀樹は、次のように言っています。

******************************
人間というものはそういろいろなことを
考えているのではなく、同じこととを繰
返しているうちに、同じことが発展して
きているのではないでしょうか。

だから私としてはいろいろなほかの人の
仕事とか、新しい発見とか、そういう外
的な刺戟しげきをできるだけ吸収し、それに対
する感受性を鋭敏にしておくこと、それ
から始終考えていること、これ以上に手
はありませんね。

始終考えている、そしてそれを推し進め
てみるということは、同時に自分で、広
い意味での技術の錬磨をしていることに
もなります。
******************************

湯川秀樹の直観に対する考え方は、
いかがでしたか?

私は、「始終考えている」という
ことばが強く心に残りました。

ぜひ、ご自身で湯川秀樹の全対話を読み
通してみて頂きたいと思います。

直観力の重みを体感して頂けると
思います。

湯川秀樹以外の対話内容についても
数点引用しておきます。

各人の直観を思わせる考え方が、
とても鋭く、貴重に感じます。

【引用2選】

三木清みききよし(哲学者

誰でも自分だけがぶつかっている特殊な
問題がある。そういうものを究めてゆく
のが学問だ。

論証するには論理で良いが、実証するに
は文章が要る。

横光利一よこみつりいち(作家)

文学は何といっても直観の論理にしたが
うんだから、これが科学かどうかは未知
なものだ。未知だから面白い。

次に、私が本書で得た気付きと考え、更に
その後の人生において受けた影響について
お伝えします。

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直観の真の姿を知り、私が到達した考えと影響

冒頭でお話をしました小林秀雄の言葉、

「相手の心に言葉の根が下りて、
育つような語り方」

この言葉を知ったときの感動は、
今も心に強く残っていますし、
これからも決して忘れないでしょう。

並外れた直観力があるからこそ、
こうした言葉を綴れるのだと思うのです。

それ以来ずっと気になっていました。
どうすれば、この直観力を身につける
ことができるのか、と。

それから数年後本書『直観をみがくもの』
(小林秀雄)に出会いました。

「直観」は、グーグル日本語辞書による
と以下のように定義されています。

「推理によらず、瞬間的に物事の本質を
とらえること。」

今ある状況下で瞬時に相手の心を読み、
後にじわじわと意味が形になり感動が
深まる。

こうした言葉を生み出せるのは、研ぎ
澄まされた『直観力』がある故のこと
だと思います。

私は、全国の工務店に住宅FPを活用し
て契約率を高める研修をしています。

経営者をセミナーに集客し、研修の
申込をもらう事業です。

セミナー講師を始めた頃、どうすれば
最初の数分で受講者の心を掴めるのだ
ろうか? 

どうすれば、感動してもらえるのか?

そして、セミナー終了後に申し込みを
もらうには?

等々、随分悩み、試行錯誤を繰り返し
ながら、やっとの思いでセミナー集客
から契約までの仕組みを作りました。

もし、私に突出した直観力があれば!
と、幾度となく思ったものです。

そして、今本書に私淑してわかったことは
『直観力』は磨けるものではあるが、
簡単ではない、

人によって、その磨き方とかかる時間は
異なるということです。

更に言えば、必ずできるという保証は
全くないといえます。

本書で湯川秀樹が語っていることは、
その通りだと思います。

「始終考えるしかない!」

これは、大きな問題を解決するために
深く悩み、解決策を生み出した経験、

あるいは、それまでにない全く新しい
仕組み作りをした経験のある人でなけ
れば実感できないことだと思います。

考え、試し、確認し、直していく、この
作業を諦めずに続けていったその先に、
鍛えられた直観力が育っている

と、そのように思うのです。

考え続けるには気力がとても大事ですが、
それだけでは、もちろん駄目です。

私の場合は、耐える為の心の保険として
合理的思考を身につけました。

その具体的な考え方は、
問題解決の思考術
の著者である
飯久保廣嗣
氏に教えを受けました。

考え続けること、改善を加え続けることは
とても辛く困難なことです。

しかし、達成した先には、多くの人々に
役立つ直観力が身についていく。

素晴らしいことだと思います。

「直観を磨くもの」、それは自分との闘い
なのだと思います。

自分がまだ気付かぬ未来に向かって、
考え続けていって欲しいと思います。

あなたと一緒に、同じ時を同じ思いで
始終考え続けている人はいます。

私もその中の一人です。

「相手の心に言葉の根が下りて、
育つような語り方」

いい言葉です。

本書に、そして、小林秀雄氏に
こころより感謝です。

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まとめ(本書に私淑した後、直観を磨く自分作りが始まる!)

今回は、『直観力を磨くもの』
(小林秀雄)についてお伝えしました。

直観力は、言葉表現の道を究めた
”粋”さ加減の巧みな姿です。

瞬間的にものごとの本質をとらえる。

そう簡単ではありません。

素早く相手の心を掴める人間力、
考え続ける精神力、そして、
未来を信じる明るい心

こうした理想の姿を胸に、
自分磨きをしたその努力の量だけ
深まっていくのだと思うのです。

ぜひ、本書に触れて、直観力の魅力に
浸ってみて欲しいと思います。

読み終えた瞬間、素直に得心とくしんした自分
を知り、自分作りが始まると思います。

ボアソルチ

株式会社CSI総合研究所
 
代表取締役 大高英則

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