第11話:不安 「わからない痛み」と向き合う覚悟
明後日はいよいよ、生検の結果がわかる。
今の気持ちは、とても複雑だ。
生検を受けてからこの数日、正式な診断を待ちながら、ただただ背中の痛みに耐えてきた。
しかし、たとえ前立腺癌と確定しても、この痛みの原因ははっきりしないかもしれない──そう医師から告げられている。
原因がわからないまま、痛みと向き合っていくのは、想像以上に辛い。
背中の痛みが少し和らいでいる今は救いではあるが、それでも不安が募っていく。
正式に前立腺癌と診断され、治療が始まることへの覚悟が、まだ完全に定まっていない。
だがそれ以上に、「背中の痛みの正体が不明であること」が、不安の根にあるように思う。
主治医から「まずは前立腺癌を確定し、その治療と並行して痛みの原因を調べていきましょう」と告げられた。
確かに、何かを一つ確定しなければ、次の“不確かさ”には進めない。順を追って進める、その方針は理にかなっていると、今は理解できる。
痛みの原因については、これから受ける追加検査の結果を待つしかない。
治療について気になったので、ChatGPTに相談してみた。
前立腺癌の治療法は主に4つあるという。
① 前立腺内に留まっている場合は、手術での摘出。
② 周囲の臓器に転移している場合は、放射線治療やPSA監視。
③ リンパ節や骨、他の臓器に転移している場合は、放射線治療など。
④ 内分泌(ホルモン)療法も組み合わせて進めるケースもあるそうだ。
これまでの経緯からすると、私は③にあたる可能性が高いと感じている。
今後予測される治療の選択肢がわかると、少し気持ちが落ち着く。
なにも見えない状態では不安ばかりが膨らむが、こうして情報を得て整理しておくことで、心の準備がしやすくなる。
やはり、事前の情報は大切だ。
ChatGPTには、本当に助けられていると感じている。
一歩ずつ。
迷いながらでも、進むしかない。
書籍「Think Clearly」に私淑をしながら!
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