「自分の心をみつける」
これは、本書「ゲーテの言葉」の
タイトルの一部です。
そのとき、とても「いい響き」に
感じたのです。
今の自分の「本当の心」を知りたい。
前立腺の「末期がん」を告知され、
昨日までの自分とは明らかに
異なってしまった、今日の自分。
心がどう異なってしまったのか、
どう散らばってしまったのか、
言い表すことができなかったのです。
「ゲーテの言葉」に触れることで
「自分の心」を取り戻せるのでは、
気づかなかった新たな自分の心を
知ることができるのでは、
そんな期待を抱きながら、
「せきがくの旅」は始まりました。
不安と共に薄まっていく自分を
想い出の中の記憶を頼りに
色付けをしています。
本書は、4章で構成されています。
第一章 心をきたえる
第二章 自然と人生を愛する
第三章 強く美しく生きる
第四章 みずからを振り返る
本書で学んだ素敵な言葉
見知らぬものに心を開けば道も開ける
(本書「第一章」より)
生涯を自分らしく生きた著者の言葉
知の巨人ゲーテは、激しく直情型の性格で
失敗をしては反省をし、82年間の生涯に
わたって恋愛をし続けた、言ってみれば、
とても自分らしく生きた人物でした。
これは、本書
「自分の心をみつけるゲーテの言葉」
の表紙裏に記された言葉です。
この数行に、とても心惹かれる想いで
本書を手にしました。
そして、本書に記された最初の章
「ゲーテの生涯」の最後に綴られた
言葉がとても印象深く私の心に残って
います。
◉ゲーテは、「もっと光を」と
つぶやいて息を引き取りました。
いかなる想いでその言葉を発したのか、
本書を読み進める中で、すこしづつ
感じることができることを期待し、
そして、今の自分の心に光を感じることが
できるのではないという希望をもって、
本書を読み始めることになりました。
本書を読み進める中で、
私が特に興味を惹かれた言葉を
引用しておきます。
◉私と同じ境遇の方がいらしたならば、
本書に綴られた考え方を知り、
自分はどう考えどう行動に活すのか、
ぜひ、考えてみて頂ければと思います。
【引用5選】
❶可能性の限界はわからない。
だからこそ希望を。
❷生きることは制約と重荷、
その救いは良心的な実行
❸精一杯の行動に、迷いはつきもの
❹努力も限界を知ってこそ報われる
❺知らぬものに心を開けば道も開ける
本書に私淑して私が思うこと
心の悩みを癒すのは、知性よりも
固い決意の活動
本書「ゲーテの言葉」の目次に目を通して
真っ先に飛び込んできたのは、第一章の
この言葉でした。
以下に詳しい説明を記します。
◉我々が不幸または自分の誤りによって
陥る心の悩みを知性はまったく癒すこと
ができない。
理性にもほとんどできない。
時間がかなり癒してくれる。
これに引き換え固い決意の活動は、
一切を癒すことができる。
「固い決意」の行動こそが、
癒しを与えてくれる。
実に意味深く、そして、心に響く言葉
として、私の記憶に刻まれました。
悩みや苦しみが大きいほど、人は行動
から遠ざかるのではないかと、著者は
問いかけています。
なぜなら、行動は、決断と勇気を必要と
するからというのがその理由です。
実に得心の行く考え方だと思います。
まとめ(自分の心)
人は人生において幾度か「自分の心」と
向き合うことになります。
人生を揺るがす問題が生じた時、
人生の岐路に立った時、
そして、人生の終焉を告げられた時。
それは、辛いことですが、「自分の心」
と向き合う必要があるのです。
それは、心細く、息苦しく感じ、
一人で進めるにはとても辛い行いです。
そんなとき、寄り添ってくれるのは、
親しい、身近な人たちであり、
幾冊かの書籍です。
本書は、そうした中の一冊と言えます。
「自分の心をみつけるゲーテの言葉」
最後に、私の心をみつける助けとなった
言葉を記します。
◉美しいものは、世界の中で孤立している
ことがあるものだ。
これまでの自分を寸断されると、
今まで見えていなかったものが、
少しづつみえてくるのです。
例えば、山道を散策する中での木々、
鳥の囀り、空気の色、雲の形等々。
そこから、新たな生き方が
みえてきたように思います。
私は、残された時間を「学び」に
費やすことにしました。
ボアソルチ
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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