『より深く考える』ために新たな自分を見つける方法『哲学からのメッセージ』

書評

「新たな自分を発見してみたい。これまで
とは違うものの考え方ができるようになり

たい。」

仕事は楽しい、しかし仕事以外にもう1つ
いつも考えていられる楽しみを持てたなら
きっと更に仕事に集中できるだろう、と。

こうした思いから哲学の扉を拓きました。

最初に手にしたのは、有名哲学書ではなく
その解説図書、『哲学からのメッセージ』
(著者:木原武一)
でした。

きっかけは著者が、ある哲学書を読んで、
「感動した!」という言葉です。

その理由は、「ものごとに対して今まで
とは全く違った考え方ができるように
なったから」というもの。

それは、真に私が求めていたことでした。

本書は非常にわかりやすく、親しみの
持てる書籍だと感じています。

他の解説書ではなされていない
「哲学者からのメッセージをきちんと
把握して伝える」ことが大事にされて
いる為です。

7人の哲学者が紹介されています。

・カント
・デカルト
・ニーチェ
・キルケゴール
・パスカル
・ヘーゲル
・ソクラテス

どの哲学者が一番気になりますか?

私はカントですが、興味のある哲学者から
ゆっくり読み進めて頂きたいと思います。

きっと皆さんも、もう一人の自分を発見
し、より深くものごとを考えられるよう
になると思います。

私がそうであったように。

スポンサーリンク

新たな自分を知る契機となった言葉

ものごとにたいして今までとはまったく
違った考え方ができるようになった。
精神的に生まれ変わった。

スポンサーリンク

仕事以外にも夢中になれるものを探している方へ

仕事に追われ忙しく過ごしていると
こんな思いに陥ることがあると
思います。

✅仕事が頭から離れず眠れない
✅時間に追われ生き方に余裕がない
✅ほっとできる楽しみが欲しい

仕事は、やりがいがあり楽しい!
しかし、いつも仕事が頭から離れない。

気分転換に、なにか新しいことにも
取り組んでみたい。

そんな漠然とした思いの中、
時間だけはどんどん流れていく。

これは私の経験ですが、同じような
思いをしたことはありませんか?

そうであったなら、あるいは
今後そのような状態に陥ったなら、
ぜひ、本書を読み進めてみて下さい。

著者木原武一氏が、丁寧な語りで、
哲学の世界に導いてくれます。

哲学者は、なぜそれを問題としたのか?
解決に向けてどうその問題を考えたのか?
そして、自分ならどう考えるのか?

哲学者の考えを検証し、自分の頭で考える
ことにより、より深くものごとを
考えられるようになります。

では、本書『哲学からのメッセージ』を
いっしょに読み解いていきましょう!

『哲学からのメッセージ』
 実に、いい響きですよね。

スポンサーリンク

著者が訴える深く考えること(哲学)の喜びと感動

本書『哲学からのメッセージ』の最初の頁
を捲ったのは、早朝の空港出発ロビー。

羽田便搭乗前の待ち時間でした。

「カントの哲学を読んで得た功徳」
この章の中に、著者の非常に印象深い
告白があります。

『ものごとにたいして今までとは全く
違った考え方ができるようになった。
精神的に生まれ変わった。』

私の推測では、カント哲学を紹介する前に
著者がぜひ、伝えておきたかったのが、
この3行だと思うのです。

私が哲学の扉を拓いた理由と丁度よい
心地で重なり、その後機内は勿論、
長期出張の間中、本書と過ごすことに。

では、著者の思いを引用しておきます。

ものを考えるということは、人間が生きて
いくうえで避けることのできない営みで
ある。

ひとたび考え始めるや、より正しく、
より深く考えることをめざし、
ついには哲学に突きあたる。

しかし、哲学者が何を言わんとしているの
か肝心なところがなかなかつかみにくい。

私はそれを「哲学からのメッセージ」とし
てあきらかにし、同時に、ものを考える
ことから得られる、かけがいのない喜びを
訴えたいと思う。

少し長くなりましたが、
著者の思い、いかがですか?

「哲学書には感動が必要である」との
強い思いが、伝わってきます。

そして、他の哲学関連図書では解説される
ことが少ない哲学者からのメッセージ。

これを明らかにしていくという試みに
私は惹かれました。

非常にわかりやすく、丁寧に解説されて
います。

本書では7人の哲学者が、それぞれが示す
メッセージと共に紹介されています。

心読することで、より深くものごとを考え
る力が身につくことと思います。

そして、もうひとりの自分を発見する
ことにも繋がることでしょう。

ぜひ、じっくりと読み込んでください。

以下に、著者が纏めた「純粋理性批判」
からのメッセージと注目事項を引用して
おきます。

【引用5選】

❶カント第一の発見

対象が人間の純粋な認識作用という
先天的で不動なもののまわりをまわる。
認識と対象の関係が逆転した。
(コペルニクス的転回)

❷カント第二の発見

理性が相手にするのは、「現象」の世界の
ことだけである。(二律背反)

❸カント第三の発見

定言的命令のみが客観的な実践的法則で
あり、道徳律であり、存在する。
(定言的命令)

❹カント第四の発見

人間とは、自己を啓蒙、開発すべき
存在である。(メッセージ)

❺カントのモットー

自分の眼で見、そして、あらゆることを
徹底的に検討すること。

次に、私が本書で得た発見と考え、そして
その後の人生において受けた影響について
お伝えします。

スポンサーリンク

私が哲学から学んだ、より深く考えるための心得と影響

「哲学すること、とはどういうことか。
ものごとをよく考える、ということで
ある。」(著者木原武一)

仕事について、より深く考えるには?

仕事で考え疲れたら、仕事以外で夢中に
なれるなにかを探し、再度仕事で考える。

仕事でより深く考える為には、考え続ける
こと。これが私の結論です。

「ピアニストがピアノを弾き続けるように
小説家は書き続けなければならない。」

小説家向けの指南書「言葉の箱」
(辻邦生)にあったこの言葉を思い
出しました。

「ピアニストがピアノを弾き続けるように
事業家は価値を創造し続けねばならない」

そのような思いに至りました。

生涯を賭けて達成すべき目標が見つかった
ことは実に幸せなことです。

その手助けをして頂いた方々には、
本当に深く感謝をしています。

目標が定まった今は、もう向かうだけです。

目標が高い故に疲れを感じることとなり
ましたが、他に1つ向かうべきテーマが
見つかり、

そのことを考えることで、
目標達成に向けて考えること、
挑むことが楽しくなっています。

哲学に思いを向けたことで視野が広がり、
もう一人の自分を発見できました。

困難を前にしても歩み続けること、
歩み続けなければ解決はない。

忍耐と勇気と覚悟の重さを実感し、
書く喜びとともに、今日もこうして
手を動かしています。

過去に経験のない全く新しいものを創造
(開発)しなければならい。

こうした難題も、
正しい「思考技術」で考えていけば、
やがて解決の道は見えてくる。

そのように思っています。

スポンサーリンク

まとめ(より深く考えることの喜びを手に入れる)

今回は、『哲学からのメッセージ』(木原武一)についてお伝えしました。

哲学者は、なぜ、それを問題として
取り上げたのか?

哲学者は、その問題をどう考えたのか?

自分であればどのように考え、どう行動に
活かすか?

こうした手順で哲学書を読んでみることが
重要だと考えています。

高い目標を持つ、そして、その目標達成に
全力で取り組む。

しかし、そこには、思考疲れが伴う。

この問題を解決し、より深く考えるために
仕事以外に夢中になれるテーマを探す。

新たなテーマで考え、いいタイミングで
仕事に戻りまた考える。

事業を進め目標を達成する為の強い心
を持つために、ぜひ取り組んでみて
頂きたい、と思っています。

きっと成長した自分を発見できる
ことと思います。

新しい自分を発見することで、
人生がより楽しくなります。

いくつになっても、です。

新しい自分を発見するために、
本書『哲学からのメッセージ』
(木原武一)を枕元において、

寝る前の1時間を過ごしてみては
いかがでしょうか?

翌朝、大きな可能性を秘めた光が
あなたを待っていてくれることと
思います。

ボアソルチ

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

コメント

タイトルとURLをコピーしました