「人間の本質」とは?
この大きなテーマに解を与えてくれるもの
の1つが、経済、哲学、歴史、科学の知。
本書『読書大全』で著者が語る持論と
紹介される名著200冊がそう語ってい
るように感じました。
「知の葉」が一枚づつ、心に重なって
心地よく、それは人生の下地を築いて
くれているようでもありました。
とても素敵な書帙に出会うことが
できたのです。
ぜひ、本書を読み進めて頂き、人生を
深めて頂ければと思います。
人間の本質を探るための素敵な言葉
読書体験は、数千年の人類の歴史を味方
につけることができる
人生をもっと深めた生き方をしたいと感じている方へ
・深く物事を考える術を知りたい
・生きることの意味を探りたい
・多くの著者と対話し自説を強化したい
これは、私が本格的な読書を始めた頃に
抱いていた思いです。
その後多くの書籍と時間を共にしてきまし
たが、その思いは今も変わっていません。
そして、探し続けています。
いつも傍に置いて、生涯幾度も読み返して
いたいと思える書籍を。
本書には、厳選された名著200冊が紹介
されていますので、幾冊かの候補を得る
ことができました。
また、経済、哲学、歴史、科学の各章毎
に著者独自の纏めがなされ、難解な書籍
群をわかりやすく解説してくれます。
人生について考え、自分の最も望むもの
を探し出し、手に入れるべく行動を起す
ことは、非常に大事なことです。
それを自分の言葉で書き表すことも。
ぜひ、本書を読み進めてそれまで自分では
気づかなかった「気づき」を感じ、そして
書き出してみてください。
人生に対する問題意識は大事です。
問題(謎)を提起し、解決(探求)して
いくと、人生がとても楽しくなります。
共通のテーマについて、共に取り組める
相手がいるともっと楽しくなります。
これは体験してみなければわからない
ことです。
勇気をもって行動を起しましょう!
ビジネスの世界で修羅場を潜ってきた著者の考え方と厳選200冊
『読書体験は、人生の岐路に立たされた
とき、自分が本当になにがしたかったの
かを考えてみなければならないときに
一筋の光明になると信じています。』
『読書大全』(堀内勉)の「はじめに」は
著者のこの言葉で締め括られています。
バブル崩壊期の興銀、リーマンショック時
のデベロッパーで厳しい経験をした著者が
読書に対する持論と書評を纏めた一冊。
本書で著者が語っている「本を読むことの
意味」は心に強く印象付けられる内容です
ので、次に引用したいと思います。
『自分の存在が脅かされるような過酷な
状況に立たされたとき、人は生きようと
いう不思議な本能が働き、五感が研ぎ澄
まされて、一皮むけた人物になる。
そうした深く厳しい人生経験と良書が、
時空を超えて胸襟を開いて互いに出会
える瞬間に備えることこそが、まさに
本を読む意味なのだと思います。』
いかがですか?
なにか、著者の経験が齎す「覚悟」、
そして、強い力を感じませんか?
これほど読書に対する強い思いを抱く
著者に厳選された書籍ですので、大変
興味を持たされました。
また、読書の仕方についても述べられて
いますので、引用しておきます。
『本を読むというのは、ただやみくもに頭
の中に知識のバベルの塔を構築することで
はなく、思想・知識・洞察・確信を融合し
ひとつにまとまった良識や正しい判断や行
動に結びつけていくためのものです。』
選ばれた名著200冊は、経済、哲学、
歴史、科学に分類されて紹介されて
います。
非常にわかりやすく紹介されています。
私が気になる書籍について、著者の解説の
一部を引用します。
著者の特色ある書評を感じて頂ければと
思います。
【引用7選】
❶『パンセ』 ブレーズ・パスカル
パスカルは、こうした偉大さと悲惨さを合
わせ持つ人間を救うのは、人間学的次元に
ある哲学ではなく、神学的次元にあるキリ
スト教なのだとしました。
❷『純粋理性批判』 イマヌエル・カント
カントは、神の存在がなくても世界の理性
的認識は可能だとして、人間の精神の自立
を促し人間を世界の主役に据えたのです。
❸『人間知性論』 ジョン・ロック
ロックは、人間は生まれつき観念を持って
いるという生得説を否定し、人間は生まれ
た時はいわば「タブラ・ラサ」(白紙)で
あり、観念は経験を通して得られると主張
しました。
❹『貞観政要』 呉兢
太宗李世民は、「もはや創業の困難な時は
過ぎ去り、国の安定期に入っているからこ
そ、我々は共に守成を疎かにしないよう努
めよう」と諭します。
宇宙の膨張スピードは加速していることが
明らかになってきました。これを説明する
のが宇宙全体に広がる謎の暗黒エネルギー
です。膨張スピードが無限大に達すると、
ビッグリップが起きて宇宙はバラバラに引
き裂かれ分子や原子の状態になり、最後に
は素粒子に戻ってしまうことになります。
本書の核心である、考える主体としての
自己(精神)とその存在を定式化した
「我思う、ゆえに我あり(コギト・エル
ゴ・スム)」は、哲学史上でもっとも
有名な命題のひとつです。
自省録は、哲人皇帝と呼ばれた第16代
ローマ皇帝マルクス・アウレーリウス・
アントニヌスの思索書です。
日々正しく生きることの大切さを次の
ように説いています。
「名人はただ現在、この一瞬にすぎない
現在のみを生きるのだということを。」
上記の引用は、いかがでしたか?
読んでみたくなりませんか?
これは、私が「気になる書籍」として、
選択したものです。
ぜひ、本書の目次を見て、興味が湧くもの
から読んでみて欲しいと思います。
そして、著者がⅠ部で示す「人類の知の進
化」も、ゆっくり読み進めて下さい。
宗教と神話、哲学と思想、経済と資本主義
についての理解が深まることと思います。
本書は486頁ありますので、時間がかかり
ますが、日々数頁づつでも継続して読まれ
ることをお勧めします。
人生の景色が少し、変わって見えるように
なるかもしれません。
私は、本書から多くのことを学び、心が
豊かになったように感じています。
その詳しい内容は、この後お話して
いきたいと思います。
人間の本質に迫る「読書大全」に対する私の考えと行動
人は、なぜ読書をするのでしょう?
本書で著者は、こう表現しています。
『二度の大きな危機を経験した以上、自分
なりにこの問題に正面から立ち向かうこと
で、なんらかの決着をつけなければ、これ
以上、ビジネスとして前に進めない、そう
強く感じたのです。』
そして、著者の出した手段の一つが読書で
あったのだと思います。
あなたは、どうですか?
どういう思いで読書をされていますか?
私が本気で読書を始めた理由は、
3つあります。
❶問題解決
❷価値創造
❸疲れた心を癒す
私は、都市圏の公的組織の中で、企画・
開発の実務とマネージメントに携わり、
その後独立起業をしました。
経営、企画、営業、開発等々、多くの
役割を担うことになりました。
限られた情報と期間の中で、見識を持
って決断し、断行しなければならない。
所謂、「胆識力」を早急に身に付ける
必要性に迫られました。
とにかく忙しい、時間がない、
そんな中で、敢えて読書に挑みました。
問題解決については、
「問題解決の思考術」の著者である
飯久保廣嗣氏に親炙しました。
そして、価値創造と心の癒しについては、
本書「読書大全」に影響を受けたと感じ
ています。
「読書」をする理由は、人それぞれです。
どんな書籍を選択するかも自由です。
しかし、ひとつ言えることは、
「良い本」を読みたいということです。
自分の血肉となり、自分を高めて、
心を豊かにしてくれる、そして、
嬉しい「出会い」に導いてくれる、
そんな読書をしたいと思っています。
私淑し、我慢できなければ、親炙。
すぐに行動を起すことが大事です。
テーマを共有できる相手が見つかると
とても良いです。
人生が楽しくなります。
読書を通じて、人生を広げて頂きたい
と願っています。
私は、生涯この読書を手放せないと
思っています。
そして、最大のテーマである
「いつも傍に置き読み返していたい一冊」
を探しだすことを続けていきます。
私にとって、それは、
「良書の発掘」なのです。
その為に本書「読書大全」は、
大変役立ってくれています。
まとめ(読書は人生を楽しくしてくれる)
今回は、『読書大全』(堀内勉)についてお伝えしました。
「読書」には、「人間の本質」に迫る不思
議な力があります。
それは、過去におきた貴重な経験、あるい
は思考の結果生み出された知恵によるのか
もしれません。
また読書によって、人生の目標を見いだす
ことができ、その中でもし、問題があれば
その解決指針を示してもくれる。
読書は素晴らしいですね。
私が、最も願うのは、読書を通じて、
人と深く関わり、通じ合うことです。
とても、幸せな時間を過ごすことが
できるのです。
そうしたきっかけをつくる手段の1つ
として、本書で紹介されている200冊
を読み進めて頂ければと思います。
それまで知らなかった世界が目の前に
現れ、広がってくることと思います。
人生を楽しんでください!
ボアソルチ
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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