成功する人のプロセスとは?『思考は現実化する』

書評

私は死ぬ前に、今までためた金を全部
使ってしまうつもりだ。

これは私の財産のほんの一部にすぎない。

私の持っている最も価値の高い財産とは、
私が富を築いた方法、ノウハウだ。

何よりもこれを世界の人々に、
残してあげたいと思う。

本書「思考は現実化する」
(ナポレオン・ヒル)の序章には、
こう記されていました。

実に、興味深い言葉です。

当時人生の目標を定めるに必死だった私は
早々、「せきがくの旅」を始めることに。

『求め信じれば手にいれることができる』

これは、本書を読み始め、「読書ノート」
に最初に記した本書の言葉です。

続いて、

「黄金律」
「深層自己説得」
「エンスージアズム」
「アファーメーション」
等々

成功に導く語彙を次々と書き込みながら
上下巻748頁との時間共有を終えました。

本書は、決して富を築くだけの指南書
ではなく、思考の先に待つ、自分独自
の価値観に導いてくれる書といえます。

自分は、何を求めているのか?
いつまでに、どうなりたいのか?
そこに行くために必要なものは?

人生のどのタイミングかは別として、
本気で「自らを見つめる時間」を持つ
その必要性と意義を私淑できました。

お勧めの一冊です。

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本書で学んだ素敵な言葉

十分な確信を持ってそれを信じ、信念に基
づいて行動すれば、誰でもなりたいと思う
ものになれるのだ。(ナポレオン・ヒル)

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成功する人のプロセスを知りたい人へ

成功した人々は、何を思い、どのように
自らの思いを遂げていったのであろうか?

本書には、こうした思いに対する1つの解
が記されているように受け止めています。

例えば、著者の次の言葉。

『真に賢明な人は、その慎み深さと沈黙で
目立つものである。やりたいことは、まず
行動で示せ。』

私は、「決断」を下せることが最も
必要なことだと理解をしています。

次の著者の言葉もぜひ、心に
留めておきたい言葉です。

『失敗の原因は決断力の欠如にある。
決断は素早くし、変更が必要になるとき
まで一度下した決定は変えないことだ。

優柔不断は誰もが克服しなければ
ならない大敵である。』

「決断」は、最も大切にしている
「心の物指し」に従い、信念をもって
実施すべきものであると思っています。

勇気と覚悟と責任を伴います。

本書では、現代文明を築いた偉大なる決断
として、以下の2つが記されています。

『リンカーンの奴隷解放は、何千人もの
友人や支持者たちの猛反対を押し切って
決断された。

その決断によって、アメリカの黒人たち
は解放されたのだ。』

『ソクラテスは、コップの毒をあおった。
それは妥協を潔しとしない勇気ある決断の
結果であった。

彼の決断は歴史を千年も進歩させ、人類に
思想の深みをもたらしたのである。』

非常に重い、意味のある言葉です。

成功者の深奥には、迷うことなく突き進む
意志とそれにより実行される決断があると
強く感じました。

本書には、成功に至った人々の考え方と
行動が実例をもとに記されています。

成功へのプロセスを知りたい方には、
必読の一冊といえます。

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成功する人の現実思考に関する著者の考え方

私が本書を深く私淑することになったのは
著者ナポレオン・ヒルがアンドリュー・
カーネギーの言葉を紹介するページを
捲った瞬間です。

それは、とても新鮮で、印象的な言葉
でした。次に引用したいと思います。

『ソクラテスやプラトンの時代から、最近
のウイリアム・ジェイムズやエマーソンま
で、数多くの哲学者たちが、数多くの哲学
を生んできたが、そのほとんどがモラルに
関しての哲学にすぎない。

それはそれで必要でも、現代は、これらと
は違った新しい哲学、巨富を築く哲学も必
要なのだ、と彼は語りました。

『今必要とされているのは、万人が巨富を
築く哲学だ。私のような人間が人生を通し
て学び、そして編み出した成功ノウハウを
誰でも活かすことができるはずだ。』

著者はこの言葉を聞いて、素晴らしい考え
を持っている人だと思ったことを記してい
ます。

そして、著者は二十年という長い時間をか
けて、カーネギーから依頼されたこの成功
哲学を広めるためのプログラムを開発する
ことを決断しその使命を果たしたのです。

そして、そのプログラムを著者自ら実践し
彼自身も巨富を得ることになりました。

著者がまとめあげた「願望実現のための
6カ条」が、本書上巻159頁に掲載さ
れています。

キーワードは、願望、代償、最終期限、
詳細な計画です。

著者は、巨富を築くためには、この6カ
条に従わなければならない、特に第六の
項目が重要であると確言しています。

ぜひ、読み込んで実践して頂きたい
内容です。

では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
項目を引用しておきます。

【引用5選】

❶成功哲学の第一原則

はっきりとした願望や目標を持つこと、
そしてこの価値ある願望や目標を達成
するために、燃えるような意欲を育む
こと。

これこそが、「ナポレオン・ヒル博士
の確立した成功哲学」の第一原則である。

❷成功するための代償

優れた脳力を発揮するためには、当然の
ことながら犠牲を払わなければならない。

その犠牲とは、”時間”である。

毎日、わずか三十分間、創造的な思考の
時間をもつようにすること。

❸成功ノウハウ

大きな問題に直面したときには、その問題
を一度に解決しようとはせず、問題を細分
化し、その一つひとつを解決するようにし
なさい。

❹思考のための基本的な考え方

成功を引きつけるのは、心の力である。
あなたを成功させるエネルギーは、
あなたの心の中にあるのだ。

望みどおりに人生を生きるカギは
ここにある。

❺信念を強化する

私は信念を、不滅の信念を持とうとしてい
る。信念は、私の思考に生命とエネルギー
と行動力を与える永遠の妙薬。

私が何かを達成させたいとき、信念がそれ
を可能にしてくれる。信念はあらゆる奇跡
をもたらす科学でも解けない謎。

でも私はそれを用いることができる。

信念と願望、目標がうまく結びついたとき
互いに強固なものとなって私の望みは実現
せざるを得なくなる。

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成功する人の現実思考として私が考える成功哲学

私は、いつの頃からか、ある言葉を
大事にし、心に留めてきました。

それは、『請わば叶う』

シンプルですが、心の奥でしっかりと
身構えている言葉です。

そして、「独立」という人生の中での
ひとつの大きな転機が訪れた際に、
更に、私を支えてくれた言葉があります。

それは、
このナポレオン・ヒルの著書のタイトル
『思考は現実化する』という言葉です。

アンドリュー・カーネギーとの運命的な
出会いの中で著者が二十年という時間を
かけて完成した成功哲学です。

「成功のノウハウ」を吸収したいという
強い思いが、私の心の中で生まれてきた
ことを今でもはっきりと覚えています。

本書を読み終えた時、「読書ノート」
には、成功哲学のポイントがいくつも
記されていました。

そして、
私の進むべき「14の行動計画」が
出来上がっていました。

今は、一つづつ実施している最中です。

本書から成功するための重要事項として
4つのことを学び、実践しています。

その中のひとつが、「行動」です。

まだ十分に詳細化されていなくても、
まずは、今できることを実行する
というものです。

この一言が、自分を期待以上に早く
成長させてくれています。

「挑戦」という強い意欲を与えて
くれています。

4つの重要事項は、私が本書に私淑する
中で大切にしたいと心に留めた項目です。

読み進める人によって、その項目と数は、
きっと異なるはずです。

それは、経験と目指すべき目標が、
異なるからです。

ぜひ、本書を手に取り、「せきがくの旅」
を体感して頂きたいと思います。

ひとつ先の、一段高いところにある
「理想の景色」を見ることができる
と思います。

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まとめ(「成功する人のプロセスとは」)

今回は、『思考は現実化する』
(ナポレオン・ヒル)
についてお伝えしました。

世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの
写真と共に記されている以下の言葉は、
黒帯の中で金色の輝きを放っていました。

『私の持っている最も価値の高い財産とは
私が富を築いた方法、ノウハウだ。何より
もこれを世界の人々に残してあげたいと
思う。』


そして、本書から指南を受けて、私の
「読書ノート」に記すことになった
数々の教え。

その中で、私が常に意識している
キーワードがあります。

それは、目標、代償、期限、行動です。

実に現実的です。

ぜひ、本書を手に取り、
目次を見て頂きたいと思います。

本書は、思考を深め、現実化の速度を
早めてくれることと思います。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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