創造の為の潜在能力を引き出す『マインドフルネス』

書評

心の奥深く固く閉ざされた扉を拓きたい!
そこには『創造の源』が秘められている

本書『マインドフルネス』(ハーバード・
ビジネス・レビュー編集部)を手にしたの
は、そうした思いが募ってのことでした。

創造の世界に身を置く決意をし、しかし
まだ目の前に散らばる構想を形にできず
それでも前に進みたい強い思いを抱いて

『マインドフルネス』は、
目的を成し遂げる為のポテンシャルを
引き上げてくれます。

メンタルの管理、創造性、戦略決定に
良い影響を与えてくれます。

もし、私と同じように目の前にある新たな
アイデアを掴み切れないでいるのでしたら

まずは目的達成の為の心の整え方を
本書から学ぶことをお勧めします。

きっとイメージしていたものが、納得の
いく形に昇華していくことと思います。

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本書で学んだ素敵な言葉

無意識が感じ取って考えていることに
耳を傾ける(自然状態への回帰)

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創造の責務にプレッシャーを感じている方へ

多くの発明は、過去に作られたものの
組み合わせを工夫することで生まれて
いるといいます。

しかし、全く新しい概念のものを創る
には、どのようにすれば良いのか。

日々悩みながら試行錯誤を繰り返して
いる方もいらっしゃることでしょう。

無意識の中で、新たな構想のかけらが生れ
ては消え、形あるものになかなか仕上がら
ない。

こうした状況を乗り越えて前に進むには、
どうすれば良いのか?

その答えの1つが、本書で紹介されている
『マインドフルネス』です。

自分への集中、他者への集中、外界への
集中により、無意識の中で繰り返されて
いる構想の生成消滅が顕在化されて解決
に向かっていきます。

ぜひ、本書から具体的、かつ実践的な
解決の方法を学んで頂ければと思います。

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潜在能力を引き出し創造性を高める著者の考え方

『マインドフルネス』とは、自分自身を、
もう一度、新しく、力で満たすことです。

それは静かな力であり、同時にあらゆる
事態に対処する可能性に満ちた力強い力
です。

本書は、著者のこの言葉から始まります。

朧げに浮かぶ新しい構想を抱えながら、
時間が過ぎていく、どうしても理想の形
に仕上げることができない。

「答えは、自分自身の中にある」という
ことだけは確信できている。

こうした苦しむ時期に、本書のタイトル
『マインドフルネス』が心に優しく響き
ました。

解決の道を示してくれているように
思えたのです。

そして、ページを捲り、著者の始まりの
言葉に引き込まれていきました。

『今この瞬間』に集中することで、
脳に変化が生じる。

そして、レジリエンス(逆境から再起する
力)を得られる。

この言葉を信じて『マインドフルネス』に
身を置くすべ私淑ししゅくにより学びました。

長きに渡りイメージしてきた構想を理想の
形に仕上げることができました。

それは、苦しみながらの「想像」が、
楽しみながらの「創造」に変わった
瞬間でもありました。

他にも「創造」を生業とするものにとって
勇気づけられる著者の言葉が、本書には
理論的に構成され、綴られています。

新しい独自の「構想」を形に変えること
は、困難を要します。

しかし、無意識の中で潜在意識が、
常に働いてくれています。

その断片的な成果を引き上げ、形に変える
には、特別な環境に身を置き、自分を信じ
る必要があると強く感じています。

それを実現してくれるのが、
『マインドフルネス』です。

本書からその実態と習得の方法を学んで
頂きたいと願いご紹介しています。

参考として、私が著者の言葉の中で、
印象に残ったものを引用しておきます。

【引用5選】

❶『マインドフルネス』の本質

仕事と人生についてじっくり考え、自分
にとって本当に大事なことを見極める、
その機会を持つ必要がある。

それは、成功にも、幸福と長期的な充実感
にも繋がります。

あらゆる機会をできるだけ多くの機会を
自分の内省に結びつけるのです。

内省を習慣的に行うこと、そこから力を
導くこと、これが『マインドフルネス』
の本質である。

❷『マインドフルネス』のメリット

『マインドフルネス』は、自分の内面
に意識を向け思考や感情や行動について
解釈や良し悪しの判定をせずにただ観察
するための方法である。

自分の呼吸だけに意識を集中させ、雑念
が浮かんだら再び呼吸に意識を向けると
いうもの。

集中力が強化されると、どんな時でも、
感じたり考えたりしたことに心を乱され
ることなく、ただそれだけを見つめるこ
とができるようになる。

『マインドフルネス』は脳を健全に保つ

主観的な判断をせず、意識を「いま、この
瞬間」に集中させることによって、脳に変
化が生じるという強力な科学的根拠が得ら
れている。

1つ目は、前帯状皮質(ACC)。
自らの注意と行動の対象を意図的に決め、
その場に相応しくない反射的な行動を抑え
臨機応変に対応する能力。

2つ目は、海馬。
海馬は、レジリエンス(逆境から再起する
力)に深く関わる。

❹『マインドフルネス』の定義

新しい物事に能動的に気付くプロセスで
ある。実行すると「いま、この瞬間」に
向き合い、状況や全体像を敏感にとらえ
られるようになる。

創造性を高める12分の瞑想

・邪魔の入らない場所を見つける

・楽な姿勢で座り、タイマーをセットする

・静かに目を閉じる

・いま、何を経験しているかを自問し、
 自分の感覚、気持ち、思考を観察する

・自分の体に注意を向け、椅子または床に
 接している部分に意識を集中させる

・腹部に注意を向け、自分の気持ちを観察
 する。呼吸のたびに腹部が膨らんだり、
 へこんだりする様子に集中する

・呼吸をそのまま変えずに、しばらく自分
 の呼吸を観察する

・自分が自然にさまよい始めることがある

・心ここにあらずという状態であることに
 気付いたら、それを「自覚した瞬間」と
 して受け入れ、再度呼吸に注意を戻す

・全身に注意を向け、姿勢と顔を観察する

・それができたら目を開く

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潜在能力を引き出すための私の考え方と行動

私の人生は、「価値創造」と「問題解決」
の連続です。当然その中にあっては、
疲れを感じてきます。

閾地といえる限界点に達する前と、達して
しまった後の対処に苦慮しながら生きてき
たといえます。

対処方法を見いだすために、私淑ししゅく親炙しんしゃ
繰り返してきました。

「問題解決」については、
問題解決の思考術の著者である
飯久保廣嗣氏に親炙しんしゃしました。

そして、「価値創造」については、解決の
為の一冊として本書に私淑ししゅくしました。

新しいものを創りだすには、創造を超す
試行錯誤の努力を要します。

目の前にぼんやりと浮かぶ構想のかけらを
拾い上げ、角度を変えながら見つめなおし
検証と修正を繰り返す。

そこに解を出せる絶対の方法は存在しない
のかもしれません。

しかし、解決するための環境と心を整える
方法を本書から学びました。

解決するために一番大切なことは、
自分を信じて、行動すること。

そう確信しています。

そして、内省(自分自身の心と向き合い、
自分の考えや言動について省みること)を
意識することで、創造力を高めることが
できる、そう実感できました。

価値創造を生業としている人生に
苦慮ではなく、喜びを感じています。

そう思えるのは、本書で学んだ
『マインドフルネス』のおかげです。

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まとめ(自分を信じて生き抜く)

今回は、『マインドフルネス』(ハーバー
ド・ビジネス・レビュー編集部について
お伝えしました。

静かな環境に身を置き、じっと目を閉じて
心を一点に集中する。

泡沫の如く、浮かんでは消えゆく
構想の欠片。

焦って掴み取ってしまうのではなく、
しばらくはそのまま浮かばせておく。

いくつかの異なる視点からその姿を
見守る時間を保つ。

その確保できた時間だけ、
構想の昇華は理想に近づいていく。

「創造」は、心の持ちよう、心の置き所
次第で、価値の色合いも変わってくる
と、そのように思うのです。

『マインドフルネス』の時間を持つこと
をお勧めしています。

理論では解決できない難問であっても
必ず解は存在します。

自分を信じて、前に進んで下さい。

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 
代表取締役 大高英則

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