人生哲学『自分をあと1メートル深く掘れ!』

書評

『自分の生き方に絶対の自信がつき、
生きることに限りない喜びが満ちて
くるのが新渡戸流「人生哲学」』

これは、本書
「自分をあと1メートル深く掘れ!」
新渡戸稲造(竹内均解説)の表紙に
記されている言葉です。

この言葉を目にした瞬間に、
いつも手元に置きたい書の1つ
になりました。

「自分を深く掘り下げる」
実に、意味深い、いい響きです。

目次を開くと、
・誠実さは能力に勝る
・人のこころを確実につかむ法
・その日のうちに手をつける
・いい仕事をするための感性の力
・人の気持ちが読める人
・とことん満足のいく人生、等々

心惹かれる語彙の、群れ群れ

ひとつ高いステージを目指す方、
現在進行形の方には、
ぜひ、私淑して頂きたい一冊です。

まずは、本書の1章に記されている以下の
言葉から、著者の考えを読み取って頂きた
いと思います。

自分の考えを深め、行動に活かして
頂きたいと思います。

『自分の理想というものは、他人との深い
結びつきがあってはじめて実現されるもの
である。』

お勧めの一冊です!

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本書で学んだ素敵な言葉

この人生で大きい仕事をするには、
まず大きい夢を持ちその夢と関係して
今すぐにできることをさっそく始める
ことである。(新渡戸稲造)

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目標達成のために自己変革に挑んでいるあなたへ

『自分の視野をいまより広く持ち、かつ
自分を1メートル深く掘ると何がみえるか
自分はどう変われるかー。』

本書に記されたこの言葉は、
「生きる知恵」を得るために、
まずは、自身で深く、深く考えよ!

と、著者の崇高な意志を示している、
そのように感じるのです。

志を持って本書に私淑するのであれば、
自らこの著者の「なげかけ」に対する
答えを手にできることと思います。

大きな目標を達成するには、「自己変革」
に挑戦する必要がある。

これも「人生哲学」の大事な姿勢である。

そう実感している人は、多いと思います。
私もそのうちの、ひとりです。

その具体的知恵が、自分をあと1メートル
深く掘ることだと著者は教えてくれます。

「自分を1メートル深く掘る」

非常に難解であり、意味深い言葉です。

深く深く、幾度も思考と想像を繰り返す、
私の中では、そう理解をしています。

自分の思考の限界点に切り込み、社会に
どう反映し成果を形にするかを想像する

実に、大きなエネルギーを要する
取り組みになります。

ぜひ、本書から「人生哲学」の知恵を
学んで頂きたいと願っています。

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「確かな生活」を実践するための著者の知恵

『足元にある手近な仕事から始めること、
安易に自分で自分を売り出すようなこと

をしないこと。』

これは、著者が本書の最終章で示す
「確かな生活」を実践するために
必要な「人生哲学」としての知恵

私の中では、そう定義しています。

続いて著者は、次のように結んでいます。

『これはともに重要なことで、この二つ
を知っているだけで一生の間にどれだけ
得をするか、わからないほどである。』

処世術として、ぜひ知っておくべきこと、
理解しておくべきことだと得心できます。

米国への留学、台湾総督府勤務、京都帝国
大学教授、東京女子大学学長等の実績、

さらに、国際間の善意の使徒としての経験
が本書に記される数々の生きる為の具体的
知恵集として、説得力を発します。

自ら行動することで社会の実態を把握し、
問題の本質を見極めるために考えつづける

そして、問題解決のための国際的橋渡しと
いう重責を果たした故に得た知恵の束ねで
あるように思うのです。

本書で伝えられる著者の知恵集には、都度
詳しい説明が施されています。

じっくりと時間をかけ、考えながら読み
進めていきたい内容です。

では、本書の中で私が特に興味を惹かれた
箇所を引用しておきます。

ぜひ、本書に綴られた考え方を知り、自分
はどう考え、どう行動に活すのかを考えて
みて頂ければと思います。

【引用5選】

「誠実さ」は「能力」に勝る

向上心に燃える人ほど自分を謙虚に相手を
大事にできる。

他人を尊ぶことのできる人は、どこか修養
の努力が感じられ、かえってその人に対し
て尊敬の念が起こってくる。

❷人の心を確実につかむ

自分をさらけ出して懸命に努力する者が
結局は勝つ。

人と応対する際に城壁を設けないように
するには、自分自身をさらけ出す自信を
養うのが良い。

思想の有無にかかわらず、自分自身を
打ち明けるようにするのがよい。

❸いい仕事をするための感性の力

いかなるときにいかに振るか、これが
わかったら、人生はすこぶる安全となり、
かつおもしろく世を渡れると思う。

ノーを正しく賢明に言えてはじめて
一人前である。

❹人の気持ちが読める人のふところの深さ

自分の心を磨き、人生を豊かにしてくれる
のが本当の親友である。

常に「自省の心」をもって歩む人に
取りこぼしはない。

本当の思いやりは相手に「生きる勇気」を
起こさせる。

❺自分でとことん満足のいく人生

「いま何をしたら一番満足か」徹底して
考えよ、そこから本当の人生が始まる。

プライドはもっても傲ってはならない。

真に偉い人は、自分の地位に応じて相当の
仕事をし、悠々として余力を保っている
ものである。

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自分をあと1メートル深く掘ってみて、私が思うこと

『掘り下げて物事を考える』

いつの頃からか、この言葉を意識するよう
になりました。

誰かに教えられたのか、なにかの書物を
読んだのか、経験の中から自然と、
そう思うようになったのか

今となっては定かではないのですが、
常に意識をする言葉のひとつに
なっています。

「考えを掘り下げる」には、よく周りを
見て現実をしっかりと把握する必要が
あります。

事実を見極めるために法律、法則、自然
等々を理解できるように学びが必要です。

そして、なにより「人の気持ち」が
わかるように人格を磨く必要があります。

そのために、私淑と親炙を繰り返して
きました。

その中で、本書「自分をあと1メートル
深く掘れ!」に出会いました。

有名な書籍ですが、知ったのは40代に
入ってのことだったように思います。

もっと早く、知りたかったというのが、
正直な思いです。

繰り返しになりますが、「自分をあと
1メートル深く掘れ!」は、とても、
良い響きです。

これまでの人生において、もうあと少し、
あと一歩で閾値を超えることができていた
ことが幾度もあるように思います。

それは、「行い」であったり、「思考」で
あったり、「想像」であったり。

「深く掘り下げる」ことで、解決できる
ことがあるのだということを知らされた
思いがします。

深く考える為に、心身ともに、まだまだ
自分磨きを続けていきたいと思います。

深く考えた先で、「これからの生き方」に
指針を与えてくれる「心の物指し」を手に
できるように思うのです。

考えつづける先に、「ものごと」と「人」
の「広がり」があるように思います。

考え続ける、そして、プラスの悩みを
続ける人生でありたいと思っています。

これが、これまで大事に育ててきた
「私の人生哲学」です。

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まとめ(「人生哲学」)

今回は『自分をあと1メートル深く掘れ』
(新渡戸稲造:竹内均解説)について
お伝えしました。

『人生には、「これさえ守れば、絶対
間違いない」という生き方の「王道」
がある。

その王道を、一つひとつ具体例をあげて
丁寧に説き明かしてくれたのがこの本
である。』

これは、本書の解説者である竹内均氏
の言葉です。

本書を読み終えて思うことは、
真にその通りであったということです。

もっと早くに本書に出会えていればと
先ほども記しましたが、心からそう
思います。

しかし、人生は、まだまだこれから。

本書に私淑したことをしっかりと
心に留め、逞しく深く考え続けて
いきたいと思っています。

本書を読み進めた先には、心からそう
思える素直な自分、新たな熱量を蓄え
た自分を確認できることと思います。

さっそく、目次を捲ってみて頂ければ
と思います。

あなたの輝かしい未来のために!

ボアソルチ。

株式会社CSI総合研究所
 代表取締役 大高英則

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